第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第37問
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第37問(各種治療機器)の正答は 4 です。腹腔鏡手術では腹腔に二酸化炭素を入れて膨らませ(気腹)、視野をつくる。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d ✓
- 5. c、d、e
正答:4番
初回正答率 85.7%参考値
21人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
腹腔鏡手術では腹腔に二酸化炭素を入れて膨らませ(気腹)、視野をつくる。腹圧が上がると横隔膜が押し上げられて胸腔内圧が上がり、下大静脈が圧迫されて静脈還流は減る。下肢の静脈に血液がたまるため、深部静脈血栓から肺血栓塞栓症の原因になる。
【各選択肢の解説】
a.気腹には酸素を用いる。
❌ 誤り。酸素は燃焼を助け、電気メスで火災の危険がある。正しくは燃えず血液に溶けやすくガス塞栓を起こしにくい二酸化炭素を用いる。
b.標準的気腹圧は10 mmHg 前後である。
✅ 正しい。通常は8〜12 mmHg程度に設定する。これより高いと循環・呼吸への影響が大きくなる。
c.気腹によって胸腔内圧が上昇する。
✅ 正しい。腹圧で横隔膜が頭側へ押し上げられ、胸腔内圧・気道内圧が上がる。
d.気腹は肺血栓塞栓症の要因となる。
✅ 正しい。腹圧で下大静脈・腸骨静脈が圧迫され、下肢の静脈に血液がうっ滞して深部静脈血栓ができやすくなり、これが肺に飛ぶと肺血栓塞栓症になる。
e.気腹圧上昇により静脈還流量は増加する。
❌ 誤り。腹圧で下大静脈が圧迫される。正しくは静脈還流量は減少し、心拍出量も下がりやすい。
❌ 誤り。aは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せである。
❌ 誤り。a・eは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せである。
❌ 誤り。a・eは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せである。
✅ 正しい(=正答)。3つとも正しい記述である。
❌ 誤り。eは誤った記述。正しくはb・c・dの組合せである。
【試験対策ポイント】
- 気腹ガス=CO₂(不燃性・血液に溶けやすい)/気腹圧 8〜12 mmHg程度
- 気腹の影響:横隔膜挙上→胸腔内圧・気道内圧↑/下大静脈圧迫→静脈還流↓・心拍出量↓/下肢の静脈うっ滞→深部静脈血栓・肺血栓塞栓症/CO₂の吸収→高二酸化炭素血症
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