第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第70問
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第70問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。膜型人工肺の膜の性質と灌流方式の問題。
- 1. a、b ✓
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:1番
初回正答率 40.7%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
膜型人工肺の膜の性質と灌流方式の問題。シリコーン膜(均質膜)はガスが膜に溶けて拡散するためCO2がO2より通りやすく、ポリプロピレン膜(多孔質膜)は薄くても強い。中空糸の外側に血液を流す外部灌流型は、血液が糸の間を縫って乱流になりやすく、圧力損失が小さい。
【各選択肢の解説】
a.シリコーン膜は酸素よりも二酸化炭素の透過性が高い。
✅ 正しい。シリコーン膜ではガスが膜に溶け込んで拡散する。CO2は膜への溶解度が大きいため、O2より透過性が高い。
b.ポリプロピレン膜はシリコーン膜よりも強度が優れている。
✅ 正しい。シリコーンは柔らかく破れやすいので厚くする必要があるが、ポリプロピレンは機械的強度が高く、薄い中空糸に加工できる。
c.多孔質膜では血液と酸素ガスが直接接触しない。
❌ 誤り。正しくは多孔質膜は微細な孔を通して血液とガスが直接接する(孔の部分に気液界面ができる)。長時間使うと孔から血漿が漏れる(血漿リーク)のはこのためである。
d.内部灌流型は外部灌流型よりも血液が乱流になりやすい。
❌ 誤り。正しくは中空糸の内側に血液を流す内部灌流型は層流になりやすく、乱流になりやすいのは中空糸の外側を流す外部灌流型である。
e.外部灌流型は内部灌流型よりも圧力損失が大きい。
❌ 誤り。正しくは細い中空糸の内腔を血液が通る内部灌流型の方が圧力損失が大きく、外部灌流型は小さい。
✅ 正しい(=正答)。a・bとも正しい。
❌ 誤り。eは逆(圧力損失が大きいのは内部灌流型)。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。cは誤り(多孔質膜は血液とガスが直接接する)。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。c・dとも誤り。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはa・bの組合せである。
【試験対策ポイント】
| 内部灌流型 | 外部灌流型 | |
|---|---|---|
| 血液の通り道 | 中空糸の内側 | 中空糸の外側 |
| 流れ | 層流 | 乱流になりやすい |
| ガス交換効率 | 低め | 高い |
| 圧力損失 | 大きい | 小さい |
膜:均質膜(シリコーン)=血液とガスが接しない・血漿リークなし/多孔質膜(ポリプロピレン)=直接接する・薄く強い・長時間で血漿リーク。現在の主流は外部灌流型。
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