第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。血液希釈法は、人工心肺の回路を晶質液などで充填し、その分だけ血液を薄めて体外循環を行う方法である。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 51.9%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
血液希釈法は、人工心肺の回路を晶質液などで充填し、その分だけ血液を薄めて体外循環を行う方法である。粘性が下がるので末梢血管抵抗と溶血が減る一方、膠質浸透圧が下がるので組織浮腫を起こす。希釈の下限の目安はHt 20%前後で、30%ではない。
【各選択肢の解説】
a.末梢血管抵抗を低下させる。
✅ 正しい。血液が薄まると粘性が下がり、同じ流量を流すのに必要な圧が小さくなる=末梢血管抵抗が低下する。
b.代謝性アルカローシスを軽減する。
❌ 誤り。正しくは血液希釈は酸塩基平衡を整えるための操作ではない。重炭酸を含まない充填液で薄めると、むしろ代謝性アシドーシスの方向(希釈性アシドーシス)に傾きうる。
c.ヘマトクリット値30%を希釈下限の目安とする。
❌ 誤り。正しくは希釈の下限の目安は一般にHt 20%前後で、30%は下限としては高すぎる。
d.組織浮腫の原因となる。
✅ 正しい。血漿蛋白が薄まって膠質浸透圧が下がり、血管内の水分が間質へ移るため、組織浮腫が起こる。
e.溶血を軽減する。
✅ 正しい。粘性が下がり血球の濃度も下がるので、ポンプや回路で血球にかかるずり応力が減り、機械的溶血が少なくなる。
❌ 誤り。b・cが誤り。正しくはa・d・eの組合せである。
❌ 誤り。bが誤りで、dが抜けている。正しくはa・d・eの組合せである。
✅ 正しい(=正答)。a(血管抵抗の低下)・d(浮腫)・e(溶血の軽減)はいずれも正しい。
❌ 誤り。b・cが誤り。正しくはa・d・eの組合せである。
❌ 誤り。cが誤りで、aが抜けている。正しくはa・d・eの組合せである。
【試験対策ポイント】
| 利点(粘性↓) | 欠点(薄まる) |
|---|---|
| 微小循環の改善・末梢血管抵抗の低下 | 膠質浸透圧↓ → 組織浮腫 |
| 溶血の軽減 | 酸素運搬能の低下 |
| 輸血量の節約 | 希釈の下限の目安=Ht 20%前後 |
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