第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第72問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。人工心肺からの離脱は、心臓が自力で十分な拍出を担えるかを、酸素の需給(混合静脈血酸素飽和度)と前負荷(左房圧・中心静脈圧)で確かめながら進める。
- 1. a、b ✓
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:1番
初回正答率 21.7%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
人工心肺からの離脱は、心臓が自力で十分な拍出を担えるかを、酸素の需給(混合静脈血酸素飽和度)と前負荷(左房圧・中心静脈圧)で確かめながら進める。カニューレは脱血側を先に、送血側を最後に抜き、送血カニューレは離脱後の容量補充に使う。
【各選択肢の解説】
a.混合静脈血酸素飽和度が60%以上である。
✅ 正しい。混合静脈血酸素飽和度は全身の酸素供給と消費の釣り合いを表し、60%以上あれば組織への酸素供給が足りていると判断できる。
b.左房圧が15 mmHg 以下である。
✅ 正しい。左房圧が高すぎないことは、左心に過剰な前負荷がかかっておらず肺うっ血がないことを示し、離脱の条件になる。
c.中心静脈圧が15 mmHg 以上である。
❌ 誤り。正しくは中心静脈圧が15 mmHg以上と高いのは右心系の容量過負荷や右心不全を示し、離脱に適した状態ではない。中心静脈圧は過負荷にならない範囲に保つ。
d.脱血カニューレより先に送血カニューレを抜く。
❌ 誤り。正しくは脱血カニューレを先に抜き、送血カニューレは最後まで残す。離脱後も送血カニューレから回路内の血液を戻して容量を補えるためである。
e.ベンティングは継続する。
❌ 誤り。正しくは離脱の前にベント(心腔内の血液を吸引して減圧する操作)を止める。心臓に血液を満たして自己の拍出を回復させる必要があるためである。
✅ 正しい(=正答)。a・bとも離脱の条件として正しい。
❌ 誤り。eは誤り(ベントは止める)。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。cは誤り(中心静脈圧が高すぎる)。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。c・dとも誤り。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはa・bの組合せである。
【試験対策ポイント】
- 離脱の前提:十分な復温・心拍とリズムの安定・電解質と酸塩基の補正
- 判断の指標:混合静脈血酸素飽和度(60%以上)・左房圧や中心静脈圧が高すぎない
- 手順:ベントを止める → 灌流量を下げて離脱 → 脱血カニューレ抜去 → 送血カニューレ抜去(最後)
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