第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第74問
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第74問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。IABP(大動脈内バルーンパンピング)は、下行大動脈に入れたバルーンを拡張期に膨らませ、収縮期の直前にしぼませる。
- 1. a、b ✓
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:1番
初回正答率 75%参考値
20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
IABP(大動脈内バルーンパンピング)は、下行大動脈に入れたバルーンを拡張期に膨らませ、収縮期の直前にしぼませる。拡張期圧が上がって冠血流が増え(ダイアストリック・オーグメンテーション)、収縮期には後負荷が減って収縮期血圧と心仕事量が下がる(シストリック・アンローディング)。
【各選択肢の解説】
a.冠血流量は増加する。
✅ 正しい。冠動脈は主に拡張期に灌流されるので、拡張期にバルーンを膨らませて拡張期圧を上げると冠血流量が増える。
b.収縮期血圧は低下する。
✅ 正しい。収縮期の直前にバルーンをしぼませると大動脈内の圧が下がり、左室が押し出す相手の圧(後負荷)が減るため、収縮期血圧が低下する。
c.脳血流量は減少する。
❌ 誤り。正しくはバルーンは下行大動脈に置き、拡張期圧が上がるので、脳血流は保たれる〜増加する方向になる。
d.バルーン拡張には酸素を用いる。
❌ 誤り。正しくは密度が小さく速く出入りできるヘリウムガスを用いる。
e.大動脈解離に使用できる。
❌ 誤り。正しくは大動脈解離は禁忌である。バルーンの拡張で解離を広げる危険がある。
✅ 正しい(=正答)。a(冠血流の増加)・b(収縮期血圧の低下)はIABPの2つの効果そのものである。
❌ 誤り。eは誤り(大動脈解離は禁忌)。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。cは誤り(脳血流は保たれる)。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。c・dとも誤り。正しくはa・bの組合せである。
❌ 誤り。d・eとも誤り。正しくはa・bの組合せである。
【試験対策ポイント】
| タイミング | バルーン | 効果 |
|---|---|---|
| 拡張期 | 膨張 | 拡張期圧↑ → 冠血流↑ |
| 収縮期の直前 | 収縮 | 後負荷↓ → 収縮期血圧↓・心仕事量↓ |
- 駆動ガス=ヘリウム
- 禁忌=大動脈解離・大動脈瘤・中等度以上の大動脈弁閉鎖不全・高度の末梢動脈疾患
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