MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問

医用機械工学第37回午前

第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問(医用機械工学)の正答は 1 です。大動脈の静圧(血圧)は約100 mmHg前後なのに対し、動圧(½ρv²)は流速1 m/s程度でも数mmHg程度にとどまる。

問題
正しいのはどれか。
  1. 1. 大動脈における静圧の値は動圧よりも大きい。 ✓
  2. 2. ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘度は低下する。
  3. 3. 血管内径が小さくなると血管抵抗は低下する。
  4. 4. 脈波伝播速度は血管の種類に関わらず同じである。
  5. 5. 細動脈では血球が血管壁部に集まる。

正答:1番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 65%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 大動脈における静圧の値は動圧よりも大きい。

大動脈の静圧(血圧)は約100 mmHg前後なのに対し、動圧(½ρv²)は流速1 m/s程度でも数mmHg程度にとどまる。血管内では静圧が圧倒的に大きい。


【各選択肢の解説】

1. 大動脈における静圧の値は動圧よりも大きい。
✅ 正しい。動圧=½ρv²は、ρ≒1050 kg/m³・v=1 m/sでも約525 Pa(約4 mmHg)で、血圧に比べてはるかに小さい。
2. ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘度は低下する。
❌ 誤り。正しくは、ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘度は上昇する(赤血球の割合が増えるため)。
3. 血管内径が小さくなると血管抵抗は低下する。
❌ 誤り。正しくは、血管抵抗は半径の4乗に反比例し(R=8μL/πr⁴)、内径が小さくなると抵抗は大きく上昇する。
4. 脈波伝播速度は血管の種類に関わらず同じである。
❌ 誤り。正しくは、脈波伝播速度は血管壁の硬さ・壁厚・内径で変わり、硬い(弾性率の高い)血管ほど速い。動脈硬化の指標に使われる。
5. 細動脈では血球が血管壁部に集まる。
❌ 誤り。正しくは、細い血管では血球が管の中心軸に集まり(集軸効果)、壁の近くは血漿層になる。

【試験対策ポイント】

  • ベルヌーイの定理:静圧+動圧(½ρv²)+位置圧=一定。血管内では静圧が支配的
  • 血液粘度はヘマトクリット値とともに上昇(非ニュートン流体)
  • 血管抵抗 R∝1/r⁴(ハーゲン・ポアズイユ)
  • 集軸効果のため、細い管では見かけの粘度が下がる(ファーレウス・リンドクビスト効果)
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