第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問
第37回 臨床工学技士国家試験 午前 第88問(生体物性)の正答は 4 です。体内の熱は主に血流で運ばれ、体表からは放射・対流・伝導・蒸発で外へ逃げる。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d ✓
- 5. d、e
正答:4番
初回正答率 68%参考値
25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
体内の熱は主に血流で運ばれ、体表からは放射・対流・伝導・蒸発で外へ逃げる。放射は遠赤外線で、エネルギーは絶対温度の4乗に比例する。
【各選択肢の解説】
a.皮下組織の熱移動は主に熱伝導による。
❌ 誤り。正しくは、生体内の熱移動は血流による熱輸送(対流)が主で、皮下組織でも血流量の調節(皮膚血管の拡張・収縮)で熱の移動量が大きく変わる。
b.体表面からの熱の放射は近赤外光による。
❌ 誤り。正しくは、体温程度(約37℃=310 K)の物体の熱放射は遠赤外線。ウィーンの変位則で λmax≒2898 μm・K÷310 K≒9.3 μm。
c.体表面での空気の対流は熱の放散を促す。
✅ 正しい。体表で温められた空気が対流で運び去られ、新しい冷たい空気が触れるため放熱が進む(風があると涼しい)。
d.体内の熱輸送は主に血流による。
✅ 正しい。深部で産生された熱は血液に運ばれて体表へ届く。組織の熱伝導率は低く、伝導だけでは熱を運びきれない。
e.体表面からの熱の放射エネルギーは絶対温度に比例する。
❌ 誤り。正しくは、ステファン・ボルツマンの法則により放射エネルギーは絶対温度の4乗に比例する。
❌ 誤り。a・bとも誤り。正しくはc・d。
❌ 誤り。a・eとも誤り。正しくはc・d。
❌ 誤り。bは誤り(放射は遠赤外線)。正しくはc・d。
✅ 正しい(=正答)。2つとも生体の熱移動として正しい。
❌ 誤り。eは誤り(絶対温度の4乗に比例)。正しくはc・d。
【試験対策ポイント】
- 体表からの熱放散=放射・対流・伝導・蒸発(発汗・不感蒸泄)
- 体内の熱輸送=血流
- 放射:E∝T⁴(ステファン・ボルツマン)、λmax∝1/T(ウィーン)→ 体温では約10 μmの遠赤外線=サーモグラフィの原理
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