第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問
第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第65問(呼吸療法装置)の正答は 2 です。気管吸引は痰と一緒に肺の空気も吸い出すため、低酸素・気道粘膜の損傷が起こる。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 68.8%やさしい
32人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
気管吸引は痰と一緒に肺の空気も吸い出すため、低酸素・気道粘膜の損傷が起こる。だから短く・細いカテーテルで・必要なときだけ行う(日本呼吸療法医学会「気管吸引ガイドライン2013」)。
【各選択肢の解説】
a.吸引時間は10 秒程度とする。
✅ 正しい。吸引中は換気が妨げられ低酸素になるため、1回の吸引は短くする(同ガイドラインでは挿入から終了まで15秒以内、陰圧をかけるのは10秒以内)。
b.医師または看護師だけが実施できる。
❌ 誤り。正しくは臨床工学技士も、医師の指示のもと人工呼吸器を操作して呼吸療法を行う際に喀痰等の吸引を実施できる(厚生労働省医政局長通知 医政発0430第1号、2010年)。
c.時刻を決めて定期的に実施する。
❌ 誤り。正しくは痰の貯留を示す所見(聴診の副雑音、気道内圧の上昇、SpO₂低下など)があるときに必要に応じて行う。
d.吸引圧は30 kPa 以上とする。
❌ 誤り。強い陰圧は粘膜損傷と肺胞の虚脱を起こす。正しくは最大20 kPa(約150 mmHg)までとする(同ガイドライン)。
e.吸引カテーテル外径は気管チューブ内径の50%以下とする。
✅ 正しい。太いカテーテルはチューブ内をふさぎ、肺内の空気を吸い出しすぎて無気肺・低酸素を起こすため、外径は内径の1/2以下とする。
❌ 誤り。bは誤り。正しくはa・eの組合せである。
✅ 正しい(=正答)。時間を短く、カテーテルを細くするのはどちらも低酸素と肺の虚脱を防ぐためである。
❌ 誤り。b・cは誤り。正しくはa・eの組合せである。
❌ 誤り。c・dは誤り。正しくはa・eの組合せである。
❌ 誤り。dは誤り。正しくはa・eの組合せである。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 目安(気管吸引ガイドライン2013) |
|---|---|
| 時間 | 陰圧は10秒以内(挿入から終了まで15秒以内) |
| 吸引圧 | 最大20 kPa(約150 mmHg) |
| カテーテル外径 | 気管チューブ内径の1/2以下 |
| タイミング | 必要なときに行う(定時にしない) |
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