MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問

体外循環・補助循環第37回午後

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問(体外循環・補助循環)の正答は 4 です。体外循環中は非拍動流・血液希釈・低体温の影響を受け、骨格筋や腹部臓器の血流は減る。

問題
人工心肺を用いた体外循環中の臓器循環について正しいのはどれか。
  1. 1. 骨格筋の血流量は増加する。
  2. 2. 腹部臓器の血流量は増加する。
  3. 3. 急性腎不全の発症は体外循環時間に依存しない。
  4. 4. 脳血流量はautoregulation により維持される。 ✓
  5. 5. 腎臓のautoregulation が保たれる灌流圧の下限界値は30 mmHg である。

正答:4番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 91.7%参考値

24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 脳血流量はautoregulation により維持される。

体外循環中は非拍動流・血液希釈・低体温の影響を受け、骨格筋や腹部臓器の血流は減る。脳は自動調節能(autoregulation)で、灌流圧が一定の範囲にあれば血流が保たれる。


【各選択肢の解説】

1. 骨格筋の血流量は増加する。
❌ 誤り。正しくは体外循環中は末梢の血管が収縮しやすく、骨格筋の血流は減少する。
2. 腹部臓器の血流量は増加する。
❌ 誤り。正しくは腸管・肝臓など腹部臓器の血流は減少しやすく、術後の消化管合併症の一因となる。
3. 急性腎不全の発症は体外循環時間に依存しない。
❌ 誤り。正しくは体外循環時間が長いほど、腎血流の低下や溶血の影響で急性腎不全(急性腎障害)が起こりやすい。
4. 脳血流量はautoregulation により維持される。
✅ 正しい。脳の細動脈が灌流圧に応じて径を変えるので、灌流圧が自動調節の範囲内にあれば脳血流量はほぼ一定に保たれる。
5. 腎臓のautoregulation が保たれる灌流圧の下限界値は30 mmHg である。
❌ 誤り。30 mmHgでは腎の自動調節は保たれない。正しくは腎の自動調節が働くのは平均血圧がおよそ80〜180 mmHgの範囲で、下限は約80 mmHgである。

【試験対策ポイント】

臓器体外循環中の血流
脳自動調節能で保たれる
腎灌流圧が下がると低下。体外循環が長いほど腎障害が増える
骨格筋・腹部臓器減少しやすい
  • 自動調節の範囲を下回ると、血流は灌流圧に比例して落ちる
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