MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問

体外循環・補助循環第37回午後

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問(体外循環・補助循環)の正答は 4 です。人工心肺による体外循環中の臓器循環を問う。

問題
人工心肺を用いた体外循環中の臓器循環について正しいのはどれか。
  1. 1. 骨格筋の血流量は増加する。
  2. 2. 腹部臓器の血流量は増加する。
  3. 3. 急性腎不全の発症は体外循環時間に依存しない。
  4. 4. 脳血流量はautoregulation により維持される。
  5. 5. 腎臓のautoregulation が保たれる灌流圧の下限界値は30 mmHg である。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 脳血流量はautoregulationにより維持される。

人工心肺による体外循環中の臓器循環を問う。脳は自動調節能(autoregulation)により、灌流圧が一定範囲内であれば血流が維持される。よって4番が正しい。


【各選択肢の解説】

1. 骨格筋の血流量は増加する。
❌ 誤り。非拍動流・低体温下では末梢血管が収縮し、骨格筋血流は低下傾向。
2. 腹部臓器の血流量は増加する。
❌ 誤り。腹部内臓(腸管・肝など)の血流はむしろ低下しやすい。
3. 急性腎不全の発症は体外循環時間に依存しない。
❌ 誤り。体外循環時間が長いほど急性腎障害の発症リスクは高まる
4. 脳血流量はautoregulationにより維持される。
✅ 正しい。一定の灌流圧範囲では脳血流の自動調節能が働き維持される。
5. 腎臓のautoregulationが保たれる灌流圧の下限界値は30 mmHgである。
❌ 誤り。腎の自動調節能の下限はおおむね60〜80 mmHg付近で、30 mmHgでは維持できない。

【試験対策ポイント】

体外循環では非拍動流・低体温・血液希釈が臓器循環に影響。脳は自動調節能で保たれるが、灌流圧低下・体外循環時間延長で腎障害リスク増。適正灌流量は約2.4 L/分/m²、平均灌流圧は概ね60 mmHg以上を目標とする。

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