第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問
第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 5 です。日本の補助人工心臓(VAD)は、心臓移植待機中の橋渡し(BTT)として、拡張型心筋症の患者に植え込まれることが最も多い。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 77.8%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
日本の補助人工心臓(VAD)は、心臓移植待機中の橋渡し(BTT)として、拡張型心筋症の患者に植え込まれることが最も多い。2010年施行の改正臓器移植法で、本人の意思が不明でも家族の書面による承諾で臓器提供ができるようになった。
【各選択肢の解説】
a.日本の心臓移植は年間500 例を超えている。
❌ 誤り。正しくは近年でも年間100例前後である(日本臓器移植ネットワークの集計)。ドナー不足のため移植待機期間が長く、その間をVADでつなぐ。
b.体内設置型補助人工心臓の最も多い合併症は機器の故障である。
❌ 誤り。正しくは最も多いのは感染(ドライブライン貫通部の感染など)で、ほかに脳血管障害(脳出血・脳梗塞)やポンプ血栓が重要な合併症である(J-MACS)。機器の故障は頻度が低い。
c.体内設置型補助人工心臓が植え込まれた最多の疾患は虚血性心疾患である。
❌ 誤り。正しくは最多は拡張型心筋症で、虚血性心筋症はそれより少ない(J-MACS)。
d.体内設置型補助人工心臓は心臓移植までのブリッジとして使用することが多い。
✅ 正しい。日本では植込み型VADは長く移植適応患者のBTTに限って保険適用されてきたため、BTTが大半を占める。
e.臓器移植法では本人の意思不明の場合、家族の承諾で臓器提供できる。
✅ 正しい。改正臓器移植法(2010年7月施行)で、本人が拒否の意思を示していなければ家族の書面による承諾で提供できるようになり、15歳未満からの提供も可能になった。
❌ 誤り。a・bとも誤り。正しくはd・eの組合せである。
❌ 誤り。aは誤り(年間100例前後)。正しくはd・eの組合せである。
❌ 誤り。b(最多は感染)・c(最多は拡張型心筋症)とも誤り。正しくはd・eの組合せである。
❌ 誤り。cは誤り。正しくはd・eの組合せである。
✅ 正しい(=正答)。d・eとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 正しい内容 |
|---|---|
| VADの使用目的 | BTT(移植への橋渡し)が大半。ほかにBTR(回復への橋渡し)、DT(長期在宅治療) |
| 植込みの最多原疾患 | 拡張型心筋症 |
| 最多の合併症 | 感染(ドライブライン感染など) |
| 臓器提供(2010年改正) | 本人意思不明でも家族の書面承諾で可・15歳未満も可 |
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