MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問

体外循環・補助循環第37回午後

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第73問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。送血による大動脈解離では、送血が偽腔へ入り解離が広がる。

問題
人工心肺を用いた体外循環時に大動脈解離が発生した場合の対応で誤っているのはどれか。
  1. 1. 送血温を下げる。
  2. 2. 送血圧を上げる。 ✓
  3. 3. 真腔に送血カニューレを入れ直す。
  4. 4. 上行大動脈の色調を確認する。
  5. 5. 経食道心臓超音波検査を行う。

正答:2番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 73.9%参考値

23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 送血圧を上げる。

送血による大動脈解離では、送血が偽腔へ入り解離が広がる。対応の基本は送血を止める・流量と圧を下げることで、送血圧を上げると偽腔の拡大を助長するので誤り。


【各選択肢の解説】

1. 送血温を下げる。
✅ 正しい。体温を下げて臓器の酸素消費を減らし、送血の減量や一時停止、循環停止下での修復に備える(脳・臓器保護)。
2. 送血圧を上げる。
❌ 誤り(=正答)。送血圧を上げると偽腔へ流れ込む血液が増え、解離が進展する。正しくは送血を一時停止し、流量と圧を下げる。
3. 真腔に送血カニューレを入れ直す。
✅ 正しい。偽腔への送血を止めるため、送血部位を変えて真腔に送血し直す。
4. 上行大動脈の色調を確認する。
✅ 正しい。解離が起こると上行大動脈の外膜下に血腫ができ、壁が青紫色に変わり膨らむ。術野で直接確かめられる所見である。
5. 経食道心臓超音波検査を行う。
✅ 正しい。経食道心エコー(TEE)で内膜フラップ・偽腔の広がりと、送血が真腔に入っているかを確かめる。

【試験対策ポイント】

  • 体外循環中の大動脈解離の徴候:送血圧の急な上昇、上行大動脈の色調変化(青紫色)・膨隆、脱血量の減少など
  • 対応:送血の一時停止・流量と圧を下げる → 体温を下げる → TEEで確認 → 真腔へ送血し直す
  • 「送血圧(流量)を上げる」は解離を広げる=誤りの典型
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