第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第76問
第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第76問(血液浄化療法装置)の正答は 1 です。内シャント(自己血管による動静脈瘻)の合併症は、動脈と静脈を直接つないだことによる血流の変化から起こるもの(盗血・静脈圧上昇・瘤)である。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:1番
初回正答率 69.6%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
内シャント(自己血管による動静脈瘻)の合併症は、動脈と静脈を直接つないだことによる血流の変化から起こるもの(盗血・静脈圧上昇・瘤)である。透析という治療そのものの合併症と区別する。
【各選択肢の解説】
a.スチール症候群
✅ 正しい。動脈血がシャントに奪われ(盗血)、吻合部より末梢の手指が虚血となり、冷感・しびれ・痛み・潰瘍をきたす。
b.静脈高血圧症
✅ 正しい。シャントの静脈側やその中枢の静脈が狭窄すると、動脈圧が静脈にかかって手や腕の腫脹・うっ血をきたす。
c.瘤形成
✅ 正しい。同じ部位への反復穿刺や吻合部・狭窄部の手前の圧上昇で血管が拡張し、瘤ができる。
d.不均衡症候群
❌ 誤り。正しくは透析導入期に血中の尿素などが急速に除かれ、脳との間に浸透圧差が生じて頭痛・悪心などが出る透析療法そのものの合併症である。
e.透析アミロイドーシス
❌ 誤り。正しくはβ2ミクログロブリン由来のアミロイドが骨・関節に沈着する長期透析の合併症(手根管症候群など)で、シャントの合併症ではない。
✅ 正しい(=正答)。いずれもシャントの血流変化による合併症である。
❌ 誤り。eは長期透析の合併症。正しくはa・b・cの組合せである。
❌ 誤り。d・eは透析療法の合併症。正しくはa・b・cの組合せである。
❌ 誤り。dは透析導入期の合併症。正しくはa・b・cの組合せである。
❌ 誤り。d・eはシャントの合併症ではない。正しくはa・b・cの組合せである。
【試験対策ポイント】
| 区分 | 合併症 |
|---|---|
| 内シャントの合併症 | 狭窄・閉塞、感染、スチール症候群、静脈高血圧症、瘤形成、過剰血流による心不全 |
| 透析療法の合併症 | 不均衡症候群(導入期)、透析アミロイドーシス(長期)、血圧低下 |
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