MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第86問

生体物性第37回午後

第37回 臨床工学技士国家試験 午後 第86問(生体物性)の正答は 4 です。生体の光の吸収は主にヘモグロビン(可視光の青〜緑)・メラニン(短波長ほど強い)・水(赤外)で決まり、どれも吸収の弱い赤〜近赤外が組織の奥まで届く(生体の窓)。

問題
生体の光特性について正しいのはどれか。
  1. 1. 波長が短いほど組織深部に到達する。
  2. 2. UVA はUVC より表皮での吸収が大きい。
  3. 3. 可視光は皮膚表面でほとんど反射される。
  4. 4. 血液は可視光域では赤色光の吸収が小さい。 ✓
  5. 5. 水は赤外光よりも可視光を良く吸収する。

正答:4番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 28%参考値

25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 血液は可視光域では赤色光の吸収が小さい。

生体の光の吸収は主にヘモグロビン(可視光の青〜緑)・メラニン(短波長ほど強い)・水(赤外)で決まり、どれも吸収の弱い赤〜近赤外が組織の奥まで届く(生体の窓)。血液はこの赤色光をあまり吸収しないので赤く見える。


【各選択肢の解説】

1. 波長が短いほど組織深部に到達する。
❌ 誤り。正しくは短波長ほど吸収・散乱が強く浅い所で止まり、赤〜近赤外のように波長が長いほど深部に届く(水の吸収が強くなる赤外域を除く)。
2. UVA はUVC より表皮での吸収が大きい。
❌ 誤り。正しくは波長の短いUVC(100〜280 nm)が表皮(角層)でほぼ吸収され、UVA(315〜400 nm)は表皮を通って真皮まで届く=表皮での吸収はUVCの方が大きい。
3. 可視光は皮膚表面でほとんど反射される。
❌ 誤り。正しくは可視光の多くは皮膚の内部に入り、表皮・真皮で散乱されながらメラニンやヘモグロビンに吸収される。
4. 血液は可視光域では赤色光の吸収が小さい。
✅ 正しい(=正答)。ヘモグロビンは青〜緑の光を強く吸収するが、赤色光の吸収は小さい。赤色光では酸素化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの吸収差が大きく、パルスオキシメータは赤色光と赤外光の吸収の比からSpO₂を求める。
5. 水は赤外光よりも可視光を良く吸収する。
❌ 誤り。正しくは水は可視光をほとんど吸収せず、赤外光を強く吸収する。CO₂レーザ(波長10.6 μm)が組織表層で吸収されるのはこのためである。

【試験対策ポイント】

吸収体強く吸収する光
ヘモグロビン可視光の青〜緑(赤色光は吸収が小さい)
メラニン紫外〜可視(短波長ほど強い)
水赤外

吸収の少ない赤〜近赤外が最も深く届く(生体の窓)。

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