MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第15問

循環器系第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第15問(循環器系)の正答は 5 です。仰臥位で測ると、脈波の反射の影響で足首(下腿)の収縮期血圧は上腕よりやや高く、ABI(足関節上腕血圧比)は1.0以上となる。

問題
正しいのはどれか。
  1. 1. 脱水は血圧を上昇させる。
  2. 2. 起立動作は血圧を上昇させる。
  3. 3. ステロイドホルモンは血圧を低下させる。
  4. 4. 高齢者では脈圧は小さくなる。
  5. 5. 正常では下腿の血圧は上腕よりも高い。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 82.1%参考値

28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 正常では下腿の血圧は上腕よりも高い。

仰臥位で測ると、脈波の反射の影響で足首(下腿)の収縮期血圧は上腕よりやや高く、ABI(足関節上腕血圧比)は1.0以上となる。下肢動脈に狭窄があるとこの比が下がる(ABI 0.9以下で閉塞性動脈疾患を疑う)。


【各選択肢の解説】

1. 脱水は血圧を上昇させる。
❌ 誤り。脱水では循環血液量が減り、心拍出量が下がる。正しくは脱水は血圧を低下させる。
2. 起立動作は血圧を上昇させる。
❌ 誤り。起立すると血液が下肢に移り静脈還流が減る。正しくは起立直後に血圧は一過性に低下し、圧受容器反射で心拍数増加・血管収縮が起きて元に戻る。
3. ステロイドホルモンは血圧を低下させる。
❌ 誤り。正しくはアルドステロン(鉱質コルチコイド)や糖質コルチコイドはNa⁺と水の貯留などで血圧を上昇させる(クッシング症候群・原発性アルドステロン症は高血圧をきたす)。
4. 高齢者では脈圧は小さくなる。
❌ 誤り。動脈硬化で血管の弾性が落ちると収縮期血圧が上がり拡張期血圧が下がる。正しくは高齢者では脈圧は大きくなる。
5. 正常では下腿の血圧は上腕よりも高い。
✅ 正しい(=正答)。下肢では末梢からの反射波が重なって収縮期血圧が高くなり、正常のABIは1.0以上である。

【試験対策ポイント】

  • 脈圧=収縮期血圧−拡張期血圧(高齢者で増大)
  • ABI=足関節収縮期血圧÷上腕収縮期血圧:正常は1.0以上、0.9以下で下肢閉塞性動脈疾患を疑う
  • 血圧を下げる:脱水・起立直後/上げる:アルドステロン・糖質コルチコイド
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