MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第31問

医用画像計測第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第31問(医用画像計測)の正答は 2 です。M モードは1本の超音波ビーム上の運動を時間軸で表示する方式で、左室内径(拡張末期径・収縮末期径)を計測し Teichholz 法などで左室駆出率(EF)を概算できる。

問題
超音波画像計測について正しいのはどれか。
  1. 1. B モードでは反射波信号が強いほど暗く表示される。
  2. 2. M モードで左室駆出率が概算できる。
  3. 3. コンベックス走査ではプローブに近いほど広視野が得られる。
  4. 4. 超音波の波長が短いほど深部を描出できる。
  5. 5. パワードプラ法では血流方向を表示できる。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — M モードで左室駆出率が概算できる。

M モードは1本の超音波ビーム上の運動を時間軸で表示する方式で、左室内径(拡張末期径・収縮末期径)を計測し Teichholz 法などで左室駆出率(EF)を概算できる。他の記述は超音波の基本原理に反する。


【各選択肢の解説】

1. B モードでは反射波信号が強いほど暗く表示される。
❌ 誤り。B モードは反射波(エコー)が強いほど白く(明るく)表示する。強いほど暗くは逆。
2. M モードで左室駆出率が概算できる。
✅ 正しい。M モードで左室径を計測し EF を概算できる。壁運動・弁の動きの時間的評価に用いる。
3. コンベックス走査ではプローブに近いほど広視野が得られる。
❌ 誤り。コンベックス走査は扇状に広がるため、プローブから遠い深部ほど広視野となる。近いほど狭い。
4. 超音波の波長が短いほど深部を描出できる。
❌ 誤り。波長が短い(周波数が高い)ほど分解能は上がるが減衰が大きく、深部は描出しにくい。深部には低周波(長波長)が有利。
5. パワードプラ法では血流方向を表示できる。
❌ 誤り。血流方向を色で表示するのはカラードプラ。パワードプラは血流のパワー(強さ)を表示し方向は不明だが低速血流に高感度。

【試験対策ポイント】

超音波モードの整理:B モード(断層像・輝度=反射強度)、M モード(動きの時間表示・弁や壁運動)、カラードプラ(方向+速度)、パワードプラ(血流量・低速血流に高感度・方向不明)。周波数と分解能・深達度はトレードオフ(高周波=高分解能・浅い/低周波=低分解能・深い)。

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