MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第36問

各種治療機器第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第36問(各種治療機器)の正答は 4 です。超音波凝固切開装置はアクティブブレードの高速振動(約 55kHz)による摩擦熱で切離・凝固する。

問題
超音波凝固切開装置について誤っているのはどれか。
  1. 1. アクティブブレードが振動する。
  2. 2. 把持力を強めることで切離できる。
  3. 3. 100℃前後で組織凝固させる。
  4. 4. 術野に煙が発生しやすい。
  5. 5. 止血能力に優れる。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 術野に煙が発生しやすい。

超音波凝固切開装置はアクティブブレードの高速振動(約 55kHz)による摩擦熱で切離・凝固する。電気メスより低温(100℃前後)で、発生するのは主にミスト(水蒸気)であり外科的煙(サージカルスモーク)は少ない。よって「煙が発生しやすい」が誤り。


【各選択肢の解説】

1. アクティブブレードが振動する。
✅ 正しい。アクティブブレードが超音波(約 55kHz)で微小振動する。
2. 把持力を強めることで切離できる。
✅ 正しい。組織を把持し把持力を強めることで切離する(凝固と切開を同一デバイスで)。
3. 100℃前後で組織凝固させる。
✅ 正しい。摩擦熱による凝固で、電気メスより低い 100℃前後で作用する。
4. 術野に煙が発生しやすい。
❌ 誤り(これが正答)。低温作用のため発生は主にミスト(水蒸気)で、電気メスのような煙は少ない。
5. 止血能力に優れる。
✅ 正しい。血管を凝固封止でき止血能力に優れる。

【試験対策ポイント】

超音波凝固切開装置(ハーモニック等):約 55kHz の機械振動→摩擦熱で蛋白変性→凝固・切離。低温(電気メス数百℃に対し 100℃台)・高周波電流を体に流さない(対極板不要)・煙少なくミスト発生・神経刺激なし。電気メスとの違い(原理・温度・煙・対極板要否)が頻出。

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