MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第74問

体外循環・補助循環第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第74問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。図の拡張期に動脈圧が増高する波形(ダイアストリック・オーグメンテーション)はIABP(大動脈内バルーンパンピング)のもの。

問題
図のAの動脈圧波形を示す補助循環装置について正しいのはどれか。 A B B 非駆動時 A 駆動時
  1. 1. 流量補助の装置である。
  2. 2. 心筋酸素消費量を減少させる。
  3. 3. ACT を400 秒以上で管理する。
  4. 4. 大動脈弁狭窄症には禁忌である。
  5. 5. 心内留置型ポンプカテーテルと併用する。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 心筋酸素消費量を減少させる。

図の拡張期に動脈圧が増高する波形(ダイアストリック・オーグメンテーション)はIABP(大動脈内バルーンパンピング)のもの。IABPは拡張期にバルーンを膨張させて冠血流を増やし、収縮期直前に収縮させて後負荷を軽減する。後負荷軽減により心筋酸素消費量が減るので正答は2番。


【各選択肢の解説】

1. 流量補助の装置である。
❌ 誤り。IABPは圧補助(後負荷軽減・冠灌流改善)であり、流量補助はPCPS/ECMO・補助人工心臓(VAD)。
2. 心筋酸素消費量を減少させる。
✅ 正しい。収縮期直前のバルーン収縮で後負荷が下がり、心仕事量=心筋酸素消費量が減少する。
3. ACT を400 秒以上で管理する。
❌ 誤り。400秒以上は人工心肺・PCPSの管理。IABPは概ねACT150〜200秒程度。
4. 大動脈弁狭窄症には禁忌である。
❌ 誤り。IABPの禁忌は大動脈弁閉鎖不全(逆流を助長)大動脈解離・大動脈瘤。大動脈弁狭窄症は禁忌ではない。
5. 心内留置型ポンプカテーテルと併用する。
❌ 誤り。心内留置のポンプカテーテルはIMPELLA(インペラ)で、IABPとは別の装置。

【試験対策ポイント】

IABP:拡張期膨張=冠血流↑(ダイアストリック・オーグメンテーション)、収縮期直前収縮=後負荷↓・心筋酸素消費↓。効果は補助であり自己心拍が必要。禁忌=大動脈弁閉鎖不全・大動脈解離・重度大動脈瘤。PCPSは流量補助、IABPは圧補助と区別。

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