MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第76問

血液浄化療法装置第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第76問(血液浄化療法装置)の正答は 1 です。前希釈法は置換液をダイアライザの手前で入れるため、薄まった血液を濾過することになり、同じ濾過量なら除去効率は後希釈法の方が高い。

問題
オンライン血液透析濾過で誤っているのはどれか。
  1. 1. 前希釈法の方が後希釈法に比べ濾過流量当たりの物質除去効率が高い。 ✓
  2. 2. 承認された多用途透析装置の使用が必要である。
  3. 3. 置換液の清浄度はエンドトキシン濃度と細菌数の両方で規定される。
  4. 4. ヘモダイアフィルタの使用が必須である。
  5. 5. β₂ ミクログロブリンの分子量以上の中分子溶質の除去を目的とする。

正答:1番

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初回正答率 66.7%標準

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同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 前希釈法の方が後希釈法に比べ濾過流量当たりの物質除去効率が高い。

前希釈法は置換液をダイアライザの手前で入れるため、薄まった血液を濾過することになり、同じ濾過量なら除去効率は後希釈法の方が高い。大小が逆になっているのが誤り。


【各選択肢の解説】

1. 前希釈法の方が後希釈法に比べ濾過流量当たりの物質除去効率が高い。
❌ 誤り(=正答)。前希釈では濾過される液の溶質濃度が下がっている。正しくは濾過流量当たりの除去効率は後希釈法の方が高い。前希釈法は血液が濃縮されにくく、大量の置換ができるのが利点。
2. 承認された多用途透析装置の使用が必要である。
✅ 正しい。透析液をそのまま置換液として血液に入れるため、オンライン血液透析濾過用として承認を受けた装置で行う。
3. 置換液の清浄度はエンドトキシン濃度と細菌数の両方で規定される。
✅ 正しい。置換液は血液に直接入るので、細菌の数だけでなく発熱物質であるエンドトキシンも基準で規定される(日本透析医学会の透析液水質基準)。
4. ヘモダイアフィルタの使用が必須である。
✅ 正しい。拡散と大量の濾過を同時に行うため、血液透析濾過用のヘモダイアフィルタを用いる。
5. β₂ ミクログロブリンの分子量以上の中分子溶質の除去を目的とする。
✅ 正しい。β₂ミクログロブリン(分子量約11,800)のような大きめの溶質は拡散では抜けにくく、濾過で除去するのが血液透析濾過の狙いである。

【試験対策ポイント】

項目前希釈法後希釈法
置換液を入れる場所ダイアライザの手前ダイアライザの後
濾過量当たりの除去効率低い高い
置換液量多くできる血液濃縮のため制限される
膜の目詰まり・凝固起こりにくい起こりやすい
  • 拡散=小分子に強い/濾過=中分子(β₂ミクログロブリン)に強い
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