MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第77問

血液浄化療法装置第38回午前

第38回 臨床工学技士国家試験 午前 第77問(血液浄化療法装置)の正答は 2 です。平均通過時間は「中を満たす容積 ÷ 流量」で求める。

問題
図に示す中空糸膜が10000 本、平行に束ねられてハウジングに詰められているダイアライザでは全中空糸内容量が約70 mL である。血流量が200 mL/min のとき、血液が中空糸の内側を通過するおよその平均時間[s]はどれか。 ただし、膜を介した血液成分の移動は無視できるものとする。
第38回午前第77問 図
  1. 1. 10
  2. 2. 20 ✓
  3. 3. 30
  4. 4. 40
  5. 5. 60

正答:2番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 53.8%参考値

26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 20

平均通過時間は「中を満たす容積 ÷ 流量」で求める。全中空糸の内容量 70 mL を血液が 200 mL/min で流れるので、70 ÷ 200 = 0.35 min = 21 s ≒ 20 s。


【各選択肢の解説】

途中式:
・全中空糸内容量 V = 70 mL
・血流量 Q = 200 mL/min
・平均通過時間 t = V ÷ Q = 70 ÷ 200 = 0.35 min
・秒に直す:0.35 × 60 = 21 s ≒ 20 s
(検算:図の内径200 µm・長さ22 cm から、1本の内容積 = π ×(100×10⁻⁶ m)² × 0.22 m ≒ 6.9×10⁻⁹ m³、10000本で約 6.9×10⁻⁵ m³ = 約69 mL。問題文の約70 mL と一致する。膜厚30 µm は内容量に含めない)

1. 10
❌ 誤り。通過時間を半分に見積もった値。正しくは 70 ÷ 200 × 60 = 21 s。
2. 20
✅ 正しい(=正答)。容積を流量で割ると、血液が入口から出口まで入れ替わるのにかかる平均時間になる。計算値 21 s に最も近い。
3. 30
❌ 誤り。計算値 21 s より大きい。正しくは約 21 s。
4. 40
❌ 誤り。計算値の約2倍。正しくは約 21 s。
5. 60
❌ 誤り。1分(60 s)では 200 mL が流れ、内容量 70 mL の約3倍になる。正しくは約 21 s。

【試験対策ポイント】

  • 平均通過(滞留)時間 = 容積 ÷ 流量
  • 単位をそろえる:mL/min のまま割ると答えは min。秒にするなら ×60
  • 中空糸の内容積 = π ×(内径/2)² × 長さ × 本数(膜厚は外側なので入れない)
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