第38回 臨床工学技士国家試験 午後 第12問
第38回 臨床工学技士国家試験 午後 第12問(呼吸器系)の正答は 3 です。ARDS は肺の外または内の誘因から急に起こる透過性亢進型の肺水腫で、人工呼吸そのものが肺を傷めるため肺保護換気と腹臥位療法で管理する。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 31.8%参考値
22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
ARDS は肺の外または内の誘因から急に起こる透過性亢進型の肺水腫で、人工呼吸そのものが肺を傷めるため肺保護換気と腹臥位療法で管理する。
【各選択肢の解説】
a.重症熱傷は原因疾患の一つである。
✅ 正しい。敗血症・肺炎・誤嚥・多発外傷・重症熱傷・大量輸血などが誘因になる。全身の炎症が肺の血管透過性を高めるためである。
b.基本病態は肺の線維化である。
❌ 誤り。正しくは肺胞と毛細血管の障害による透過性亢進型肺水腫(びまん性肺胞傷害)が基本病態。線維化は長引いた後の時期にみられる変化である。
c.発症時期は重症度分類に含まれない。
❌ 誤り。正しくはベルリン定義(2012年)の表に「既知の誘因から1週間以内の発症」が項目として入り、そのうえで酸素化(P/F比)により軽症・中等症・重症に分ける。
d.人工呼吸器関連肺傷害に注意する。
✅ 正しい。過大な1回換気量や高い気道内圧が肺を傷める(VILI)ため、低1回換気量とPEEPによる肺保護換気を行う。
e.治療法の一つに腹臥位療法がある。
✅ 正しい。背側に多い虚脱肺が開き換気血流比が改善するため、中等症〜重症で酸素化が改善する。
❌ 誤り。b・cが誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。bが誤りでdが欠ける。正しくはa・d・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。3つとも正しい記述。
❌ 誤り。b・cが誤り。正しくはa・d・eの組合せ。
❌ 誤り。cが誤りでaが欠ける。正しくはa・d・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
ベルリン定義(2012年):発症1週間以内・両側の肺陰影・心不全や輸液過多だけで説明できない・PEEP 5cmH2O以上でのP/F比で重症度(軽症 200<P/F≦300/中等症 100<P/F≦200/重症 P/F≦100)。治療の柱は肺保護換気+腹臥位療法。
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