第38回 臨床工学技士国家試験 午後 第70問
第38回 臨床工学技士国家試験 午後 第70問(体外循環・補助循環)の正答は 1 です。遠心ポンプは回転で圧を生む非閉塞型ポンプで、流量は回転数だけでなく前後の圧(後負荷)で変わる。
- 1. a、b、c ✓
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:1番
初回正答率 68%参考値
25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
遠心ポンプは回転で圧を生む非閉塞型ポンプで、流量は回転数だけでなく前後の圧(後負荷)で変わる。止めると患者側から血液が逆流するので送血回路を鉗子で遮断する(a)。低流量では回転数で流量を細かく合わせにくく(b)、冷却で粘稠度と血管抵抗が上がると流量が落ちるので回転数を上げる(c)。
【各選択肢の解説】
a.人工心肺停止時には送血回路を鉗子で遮断し血液逆流を防ぐ。
✅ 正しい。非閉塞型のため、回転を止めると動脈側の圧で血液がポンプを逆流する。
b.離脱前の低流量時には回転数による流量制御が困難である。
✅ 正しい。低回転では生み出す圧と後負荷の差が小さく、わずかな回転数や血圧の変化で流量が大きく変わり、逆流も起こりうる。
c.冷却時に流量を維持するには回転数を上げる必要がある。
✅ 正しい。冷却で血液粘稠度と末梢血管抵抗が上がり、同じ回転数では流量が減るため。
d.人工心肺運転中の送血回路の遮断は禁忌である。
❌ 誤り。遠心ポンプは出口を遮断しても圧が一定以上に上がらず、回路の破裂は起こりにくい。正しくは遠心ポンプでは運転中の送血回路の遮断は禁忌ではなく、遮断が禁忌なのは閉塞型のローラポンプである。
e.誤って空気を体内に送り込むことはない。
❌ 誤り。気泡は血液とともに送り出される。大量の空気が入るとポンプは空回りして送血できなくなるが、正しくは、それまでの空気は体内に送られうるため、気泡検出器による監視が必要である。
✅ 正しい(=正答)。正しい記述a・b・cの組合せ。
❌ 誤り。e(空気は送られうる)が誤り。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eが誤り。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d(遮断は禁忌でない)が誤り。正しくはa・b・c。
❌ 誤り。d・eが誤り。正しくはa・b・c。
【試験対策ポイント】
| 遠心ポンプ | ローラポンプ | |
|---|---|---|
| 方式 | 非閉塞型 | 閉塞型 |
| 流量 | 回転数と後負荷で変わる=流量計が必須 | 回転数でほぼ決まる |
| 停止時 | 逆流する=送血回路を遮断 | 逆流しにくい |
| 出口の遮断 | 圧は一定以上に上がらない | 過大な陽圧で回路破裂の危険 |
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