MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第7問

人体の構造と機能第39回午前

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第7問(人体の構造と機能)の正答は 4 です。血液中のCO₂は、重炭酸イオン(約70%)・ヘモグロビンなどと結合したカルバミノ化合物(約20%)・物理的に溶けたもの(約10%)の3つの形で運ばれる。

問題
血液中のCO₂ について正しいのはどれか。
  1. 1. 半分程度がHCO₃⁻ の状態で存在している。
  2. 2. 過換気を続けると血液CO₂ 分圧は上がる。
  3. 3. 肺胞でのCO₂ の拡散能はO₂ よりも低い。
  4. 4. ヘモグロビンと結合しているものがある。 ✓
  5. 5. 代謝性アルカローシスの呼吸代償では血液CO₂ 分圧は下がる。

正答:4番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 48.4%難問

64人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — ヘモグロビンと結合しているものがある。

血液中のCO₂は、重炭酸イオン(約70%)・ヘモグロビンなどと結合したカルバミノ化合物(約20%)・物理的に溶けたもの(約10%)の3つの形で運ばれる。


【各選択肢の解説】

1. 半分程度がHCO₃⁻ の状態で存在している。
❌ 誤り。赤血球内の炭酸脱水酵素でCO₂+H₂O→H₂CO₃→H⁺+HCO₃⁻と変えられる分が最も多い。正しくはHCO₃⁻として運ばれるのは約70%である。
2. 過換気を続けると血液CO₂ 分圧は上がる。
❌ 誤り。正しくは換気が増えるとCO₂の排出が増え、PaCO₂は下がる(呼吸性アルカローシス)。
3. 肺胞でのCO₂ の拡散能はO₂ よりも低い。
❌ 誤り。CO₂は水への溶解度がO₂よりはるかに大きい。正しくはCO₂の拡散能はO₂の約20倍高い。そのため拡散障害ではまず低酸素血症が出る。
4. ヘモグロビンと結合しているものがある。
✅ 正しい(=正答)。CO₂はヘモグロビンのアミノ基と結合してカルバミノヘモグロビンとなり運ばれる。酸素を放したヘモグロビンほどCO₂と結合しやすい(ホールデン効果)。
5. 代謝性アルカローシスの呼吸代償では血液CO₂ 分圧は下がる。
❌ 誤り。代謝性アルカローシスではHCO₃⁻が増えてpHが上がるので、換気を減らしてCO₂をためpHを戻そうとする。正しくはPaCO₂は上がる。

【試験対策ポイント】

酸塩基異常一次変化代償
代謝性アシドーシスHCO₃⁻↓過換気でPaCO₂↓
代謝性アルカローシスHCO₃⁻↑低換気でPaCO₂↑
呼吸性アシドーシスPaCO₂↑腎でHCO₃⁻↑
呼吸性アルカローシスPaCO₂↓腎でHCO₃⁻↓

代償は「一次変化と同じ向き」に動く。

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