第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第12問
呼吸器系第39回午前
第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第12問(呼吸器系)の正答は 2 です。ARDSは、肺炎・敗血症などをきっかけに肺の微小血管の透過性が亢進して起こる非心原性の肺水腫である。
問題
急性呼吸促迫症候群(ARDS)について正しいのはどれか。
- 1. 肺コンプライアンスが増加する。
- 2. 肺微小血管の透過性が亢進する。 ✓
- 3. PaO₂/FIO₂ > 300 mmHg である。
- 4. PaCO₂ は重症度に関係する。
- 5. 心原性肺水腫が原因となる。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 22.2%難問
54人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 肺微小血管の透過性が亢進する。
ARDSは、肺炎・敗血症などをきっかけに肺の微小血管の透過性が亢進して起こる非心原性の肺水腫である。肺は硬くなり(コンプライアンス低下)、重症度はP/F比で決まる。
【各選択肢の解説】
1. 肺コンプライアンスが増加する。
❌ 誤り。肺胞に水がたまり、無気肺が増えて肺が膨らみにくくなる。正しくは肺コンプライアンスは低下する。
❌ 誤り。肺胞に水がたまり、無気肺が増えて肺が膨らみにくくなる。正しくは肺コンプライアンスは低下する。
2. 肺微小血管の透過性が亢進する。
✅ 正しい(=正答)。炎症で血管内皮と肺胞上皮が傷み、タンパク質に富んだ液が肺胞・間質へ漏れる。これがARDSの本態である。
✅ 正しい(=正答)。炎症で血管内皮と肺胞上皮が傷み、タンパク質に富んだ液が肺胞・間質へ漏れる。これがARDSの本態である。
3. PaO₂/FIO₂ > 300 mmHg である。
❌ 誤り。正しくはARDSの基準はPaO₂/FIO₂ ≦ 300 mmHg(PEEPまたはCPAP 5 cmH₂O以上のもと)である(ベルリン定義 2012)。
❌ 誤り。正しくはARDSの基準はPaO₂/FIO₂ ≦ 300 mmHg(PEEPまたはCPAP 5 cmH₂O以上のもと)である(ベルリン定義 2012)。
4. PaCO₂ は重症度に関係する。
❌ 誤り。正しくは重症度はPaO₂/FIO₂比で分ける(軽症200〜300・中等症100〜200・重症100以下、ベルリン定義 2012)。PaCO₂は基準に含まれない。
❌ 誤り。正しくは重症度はPaO₂/FIO₂比で分ける(軽症200〜300・中等症100〜200・重症100以下、ベルリン定義 2012)。PaCO₂は基準に含まれない。
5. 心原性肺水腫が原因となる。
❌ 誤り。正しくはARDSは心不全や輸液過剰だけでは説明できない非心原性の肺水腫であり、心原性肺水腫は除外すべき病態である。
❌ 誤り。正しくはARDSは心不全や輸液過剰だけでは説明できない非心原性の肺水腫であり、心原性肺水腫は除外すべき病態である。
【試験対策ポイント】
| 項目 | ARDS | 心原性肺水腫 |
|---|---|---|
| 機序 | 透過性亢進 | 静水圧の上昇 |
| 肺コンプライアンス | 低下 | 低下 |
| 基準 | P/F ≦ 300(PEEP 5以上) | ― |
ARDSの換気は低一回換気量・PEEPを用いる肺保護換気が基本。
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