第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問
生体物理・化学現象の計測第39回午前
第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 2 です。観血式血圧測定は、トランスデューサの高さが変わると液柱の静水圧の分だけ値がずれる。
問題
観血式血圧測定で正しいのはどれか。
- 1. 不整脈があると測定が困難である。
- 2. 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。 ✓
- 3. 血圧アンプには高域通過フィルタが使用される。
- 4. 加圧バッグは動脈圧と同圧になるように加圧する。
- 5. トランスデューサにはフォトダイオードが利用されている。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 76.6%やさしい
47人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。
観血式血圧測定は、トランスデューサの高さが変わると液柱の静水圧の分だけ値がずれる。そこで三方活栓の大気開放部を右心房の高さ(仰臥位で第4肋間と中腋窩線の交点)に合わせ、大気圧を0 mmHgとしてゼロ点調整する。
【各選択肢の解説】
1. 不整脈があると測定が困難である。
❌ 誤り。正しくは、動脈内の圧を1拍ごとに直接測るので不整脈があっても測定できる。不整脈で測りにくいのはオシロメトリック法などの非観血式。
❌ 誤り。正しくは、動脈内の圧を1拍ごとに直接測るので不整脈があっても測定できる。不整脈で測りにくいのはオシロメトリック法などの非観血式。
2. 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。
✅ 正しい。右心房の高さを基準にすることで、患者の体位と測定系の高さの差による静水圧の誤差を除ける。
✅ 正しい。右心房の高さを基準にすることで、患者の体位と測定系の高さの差による静水圧の誤差を除ける。
3. 血圧アンプには高域通過フィルタが使用される。
❌ 誤り。正しくは、血圧は平均圧という直流成分をもつので、直流から通す増幅器(直流増幅器)を使う。高域通過フィルタでは直流成分が消え、平均圧が測れない。
❌ 誤り。正しくは、血圧は平均圧という直流成分をもつので、直流から通す増幅器(直流増幅器)を使う。高域通過フィルタでは直流成分が消え、平均圧が測れない。
4. 加圧バッグは動脈圧と同圧になるように加圧する。
❌ 誤り。正しくは動脈圧より十分高く(一般に300 mmHg)加圧し、ヘパリン加生理食塩液を少量ずつ持続的に流してカテーテル内の血液凝固を防ぐ。
❌ 誤り。正しくは動脈圧より十分高く(一般に300 mmHg)加圧し、ヘパリン加生理食塩液を少量ずつ持続的に流してカテーテル内の血液凝固を防ぐ。
5. トランスデューサにはフォトダイオードが利用されている。
❌ 誤り。正しくは、圧力で変形するダイアフラムの抵抗変化を読むひずみゲージ(半導体ひずみゲージ)を用いる。フォトダイオードは光を電流に変える素子。
❌ 誤り。正しくは、圧力で変形するダイアフラムの抵抗変化を読むひずみゲージ(半導体ひずみゲージ)を用いる。フォトダイオードは光を電流に変える素子。
【試験対策ポイント】
- ゼロ点=右心房の高さで大気開放
- 増幅器=直流増幅(平均圧を測る)
- 加圧バッグ=約300 mmHgで持続フラッシュ(凝固防止)
- トランスデューサ=ひずみゲージ
- 回路内の気泡や長すぎる・柔らかいチューブは周波数特性を悪くし、波形のなまり・共振(オーバーシュート)の原因になる
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