MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問

生体物理・化学現象の計測第39回午前

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第29問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 2 です。観血式(直接)血圧測定では、トランスデューサの大気開放部(三方活栓)を右心房の高さ(第4肋間・中腋窩線)に合わせて静水圧の影響を除き、大気圧を0としてゼロ点校正する。

問題
観血式血圧測定で正しいのはどれか。
  1. 1. 不整脈があると測定が困難である。
  2. 2. 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。
  3. 3. 血圧アンプには高域通過フィルタが使用される。
  4. 4. 加圧バッグは動脈圧と同圧になるように加圧する。
  5. 5. トランスデューサにはフォトダイオードが利用されている。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。

観血式(直接)血圧測定では、トランスデューサの大気開放部(三方活栓)を右心房の高さ(第4肋間・中腋窩線)に合わせて静水圧の影響を除き、大気圧を0としてゼロ点校正する。これが基準の設定法。


【各選択肢の解説】

1. 不整脈があると測定が困難である。
❌ 誤り。拍動ごとの動脈圧波形を直接得るため、不整脈でも測定可能。困難になるのは非観血(オシロメトリック)法。
2. 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。
✅ 正しい。静水圧基準点(右心房=第4肋間中腋窩線)で大気圧を0点とする。
3. 血圧アンプには高域通過フィルタが使用される。
❌ 誤り。平均圧など直流成分を含むため直流まで通す増幅(DCアンプ)が必要。高域通過フィルタでは平均圧が得られない。
4. 加圧バッグは動脈圧と同圧になるように加圧する。
❌ 誤り。加圧バッグは約300 mmHgに加圧し、ヘパリン加生理食塩液を微量持続注入して回路の血栓形成を防ぐ。動脈圧と同圧ではない。
5. トランスデューサにはフォトダイオードが利用されている。
❌ 誤り。圧トランスデューサは(半導体)ストレインゲージを用いる。フォトダイオードは光検出素子。

【試験対策ポイント】

観血式血圧のキモ:ゼロ点=右心房の高さ(中腋窩線)で大気開放直流応答が必要(DCアンプ)加圧バッグ約300 mmHgで血栓防止トランスデューサ=ストレインゲージ。周波数特性不足やエア混入で共振・なまりが生じる点も頻出。

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