MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第31問

生体物理・化学現象の計測第39回午前

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第31問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 5 です。

問題
酸素飽和度の光学的測定について誤っているのはどれか。
  1. 1. NIRS は近赤外線を用いて測定する。
  2. 2. 局所組織における酸素化状態をrSO₂ という。
  3. 3. 透過光の強度はランベルト・ベールの法則に従う。
  4. 4. 光ファイバ内蔵カテーテルでSV̄O₂ を連続的に測定できる。
  5. 5. ヘモグロビンが酸素化すると赤色光をよく吸収するようになる。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 56.8%標準

44人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — ヘモグロビンが酸素化すると赤色光をよく吸収するようになる。

向きが逆。酸素化ヘモグロビンは赤色光(約660 nm)をあまり吸収せず(だから動脈血は鮮紅色)、赤外光(約940 nm)をよく吸収する。赤色光をよく吸収するのは脱酸素化(還元)ヘモグロビン。


【各選択肢の解説】

1. NIRS は近赤外線を用いて測定する。
✅ 正しい。近赤外光は組織を比較的よく通るので、頭皮の上から脳組織の酸素化ヘモグロビン・脱酸素化ヘモグロビンの変化を測れる(近赤外分光法)。
2. 局所組織における酸素化状態をrSO₂ という。
✅ 正しい。rSO₂は局所組織酸素飽和度で、NIRSで脳などの局所の酸素化を示す指標。
3. 透過光の強度はランベルト・ベールの法則に従う。
✅ 正しい。吸光度は吸収物質の濃度と光路長に比例する。パルスオキシメータもこの法則を基にしている。
4. 光ファイバ内蔵カテーテルでSV̄O₂ を連続的に測定できる。
✅ 正しい。光ファイバを内蔵した肺動脈カテーテルで、血液からの反射光を測って混合静脈血酸素飽和度を連続監視できる。
5. ヘモグロビンが酸素化すると赤色光をよく吸収するようになる。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、酸素化すると赤色光の吸収が減り、赤外光の吸収が増える。

【試験対策ポイント】

光よく吸収するヘモグロビン
赤色光(約660 nm)脱酸素化ヘモグロビン
赤外光(約940 nm)酸素化ヘモグロビン
  • パルスオキシメータは2波長の吸光度の拍動成分の比からSpO₂を求める
  • 一酸化炭素ヘモグロビンは酸素化ヘモグロビンと区別できず、SpO₂が高めに出る
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