MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第66問

呼吸療法装置第39回午前

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第66問(呼吸療法装置)の正答は 2 です。PEEPは呼気終末に陽圧をかけ胸腔内圧を上昇させる。

問題
PEEP(呼気終末陽圧)の影響について誤っているのはどれか。
  1. 1. 頭蓋内圧が上昇する。
  2. 2. 心拍出量が増加する。
  3. 3. 肺胞の虚脱を防止する。
  4. 4. 平均気道内圧が上昇する。
  5. 5. FRC(機能的残気量)が増加する。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 心拍出量が増加する。

PEEPは呼気終末に陽圧をかけ胸腔内圧を上昇させる。これにより静脈還流(前負荷)が減少し、心拍出量はむしろ減少する。「増加する」は誤りで、これが正答。


【各選択肢の解説】

1. 頭蓋内圧が上昇する。
✅ 正しい。胸腔内圧上昇→頸静脈からの脳静脈還流が妨げられ、頭蓋内圧は上昇する。
2. 心拍出量が増加する。
❌ 誤り。胸腔内圧上昇で静脈還流が減り前負荷が低下するため、心拍出量は減少する。過度のPEEPは血圧低下の原因。
3. 肺胞の虚脱を防止する。
✅ 正しい。呼気時にも陽圧を残すことで虚脱しやすい肺胞を開存させ、無気肺を防ぐ(肺胞リクルートメント)。
4. 平均気道内圧が上昇する。
✅ 正しい。呼気終末圧が0でなくなるため、1呼吸周期の平均気道内圧は上昇する。
5. FRC(機能的残気量)が増加する。
✅ 正しい。虚脱肺胞の再開通と含気量増加によりFRCが増え、酸素化が改善する。

【試験対策ポイント】

PEEPの効果と副作用を整理:

  • 利点:FRC↑・肺胞虚脱防止・酸素化改善(PaO₂↑)・A-aDO₂改善
  • 欠点:静脈還流↓→心拍出量↓・血圧↓、胸腔内圧↑→頭蓋内圧↑、圧損傷(気胸)リスク
「PEEPは酸素化を上げるが循環を犠牲にする」が基本。適正PEEPは酸素化と血行動態のバランスで決める。

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