MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問

医用機械工学第39回午前

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第83問(医用機械工学)の正答は 4 です。動脈圧波形は末梢へ伝わるほど収縮期ピーク(②)が増高する(末梢性増幅)。

問題
図は上腕での動脈圧波形である。末梢側にいくと生じる変化で正しいのは どれか。 ① ② ③ ④
  1. 1. ①から②への立ち上がりが緩やかになる。
  2. 2. ①から④までの波形全体が下方にシフトする。
  3. 3. ①から④までの時間が長くなる。
  4. 4. ②での値が増大する。
  5. 5. ③の切れ込みが深くなる。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — ②での値が増大する。

動脈圧波形は末梢へ伝わるほど収縮期ピーク(②)が増高する(末梢性増幅)。立ち上がりは急峻化し、切痕は浅く遅れる。正答は4。


【各選択肢の解説】

図は ①=立ち上がり、②=収縮期ピーク、③=重複切痕(dicrotic notch)、④=拡張期末 と読み取る。

1. ①から②への立ち上がりが緩やかになる。
❌ 誤り。末梢では立ち上がり(dP/dt)は急峻になる。
2. ①から④までの波形全体が下方にシフトする。
❌ 誤り。平均圧はほぼ保たれ、波形全体が下方移動することはない。
3. ①から④までの時間が長くなる。
❌ 誤り。1心拍の周期(時間軸)は末梢でも大きく変わらない。
4. ②での値が増大する。
✅ 正しい。反射波の重畳と血管インピーダンスにより収縮期圧が増高する(末梢性増幅)。脈圧も拡大する。
5. ③の切れ込みが深くなる。
❌ 誤り。重複切痕は末梢へいくほど浅く・遅れて現れる。

【試験対策ポイント】

動脈圧波形の末梢性増幅

  • 収縮期圧(ピーク)↑・脈圧↑・立ち上がり急峻化
  • 重複切痕は浅く遅延
  • 平均動脈圧・拡張期圧はやや低下
「中枢(大動脈)はなだらか、末梢(橈骨動脈)はとがって高い」とイメージ。反射波の重畳が原因。

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