MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問

人体の構造と機能第39回午前

第39回 臨床工学技士国家試験 午前 第85問(人体の構造と機能)の正答は 5 です。閾(いき)膜電位は静止電位より脱分極側、すなわち電位としては高い(負が小さい)。

問題
興奮性細胞について誤っているのはどれか。
  1. 1. 静止状態のNa + 濃度は細胞内よりも細胞外が高い。
  2. 2. 再分極では電位依存性のK + チャネルが働く。
  3. 3. 脱分極では細胞内にNa + が流入する。
  4. 4. 過分極時の電位は静止電位よりも低い。
  5. 5. 閾膜電位は静止電位よりも低い。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 閾膜電位は静止電位よりも低い。

閾(いき)膜電位は静止電位より脱分極側、すなわち電位としては高い(負が小さい)。「低い」は誤りで正答。


【各選択肢の解説】

1. 静止状態のNa⁺濃度は細胞内よりも細胞外が高い。
✅ 正しい。Na⁺は細胞外に多く(約145 mM)、細胞内に少ない。Na⁺-K⁺ポンプで維持される。
2. 再分極では電位依存性のK⁺チャネルが働く。
✅ 正しい。脱分極後に遅れて開くK⁺チャネルからK⁺が流出し、再分極する。
3. 脱分極では細胞内にNa⁺が流入する。
✅ 正しい。電位依存性Na⁺チャネルが開き、Na⁺が細胞内へ流入して急速脱分極する。
4. 過分極時の電位は静止電位よりも低い。
✅ 正しい。過分極では膜電位が静止電位より負(低い)方向へ振れる。
5. 閾膜電位は静止電位よりも低い。
❌ 誤り。閾電位(例:−55 mV)は静止電位(例:−70 mV)より脱分極側で、値としては高い。ここに達すると活動電位が発火する。

【試験対策ポイント】

膜電位の基準値(暗記):

  • 静止膜電位 ≈ −70〜−90 mV(K⁺の平衡電位に近い)
  • 閾電位 ≈ −55 mV(静止より高い=脱分極側)
  • オーバーシュート:活動電位ピークは +30 mV前後
  • イオン分布:Na⁺・Ca²⁺・Cl⁻は細胞外に多く、K⁺は細胞内に多い
「低い電位=より負」という向きを取り違えないこと。

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