第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問
第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第20問(消化器系)の正答は 2 です。非代償期の肝硬変では、肝の合成・解毒の低下と門脈圧亢進が表に出る。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e ✓
- 3. a、d、e
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:2番
初回正答率 45.2%難問
31人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
非代償期の肝硬変では、肝の合成・解毒の低下と門脈圧亢進が表に出る。ビリルビン処理の低下で黄疸、門脈圧亢進と低アルブミン血症で腹水、エストロゲンの不活化の低下で女性化乳房が出る。肝の合成能低下でコレステロールは下がり、血尿は肝硬変の所見ではない。
【各選択肢の解説】
a.黄疸
✅ みられる。肝細胞がビリルビンを取り込み・抱合・排泄する力が落ち、血中ビリルビンが上がる。
b.腹水
✅ みられる。門脈圧亢進で腹腔内に水が漏れ出し、アルブミン合成の低下(膠質浸透圧の低下)が加わってたまる。
c.高コレステロール血症
❌ みられない。コレステロールは主に肝で合成される。正しくは合成能の低下で低コレステロール血症になる。
d.血尿
❌ みられない。腎・尿路の所見で、肝硬変の所見ではない。正しくは凝固因子・血小板の減少による出血傾向(鼻出血・歯肉出血・皮下出血)や食道静脈瘤からの出血がみられる。
e.女性化乳房
✅ みられる。肝でのエストロゲンの不活化が落ちて相対的にエストロゲンが増え、男性で乳房が大きくなる。くも状血管腫・手掌紅斑も同じしくみ。
❌ 誤り。cはみられない。正しくはa・b・eの組合せ。
✅ 正しい(=正答)。a・b・eともみられる。
❌ 誤り。dはみられない。正しくはa・b・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dはみられない。正しくはa・b・eの組合せ。
❌ 誤り。c・dはみられない。正しくはa・b・eの組合せ。
【試験対策ポイント】
| しくみ | 所見 |
|---|---|
| 合成能低下 | 低アルブミン・低コレステロール・凝固因子低下(PT延長) |
| 解毒・排泄低下 | 黄疸・肝性脳症(アンモニア上昇) |
| エストロゲン不活化低下 | 女性化乳房・くも状血管腫・手掌紅斑 |
| 門脈圧亢進 | 腹水・食道静脈瘤・脾腫 |
「肝が作るものは下がる」と覚えると高コレステロールの誤りに気づける。
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