MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第25問

計測工学第39回午後

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第25問(計測工学)の正答は 4 です。信号に同期して加算平均すると、信号成分は毎回同じ位相で重なって保存されるが、ランダムな雑音は互いに打ち消し合って相対的に減る。

問題
不規則雑音に埋もれた信号を225 回の加算回数で同期加算平均処理した。 正しいのはどれか。
  1. 1. 信号成分は15 倍になる。
  2. 2. 信号成分は1/15 倍になる。
  3. 3. 雑音成分は1/225 倍になる。
  4. 4. S/N は15 倍になる。
  5. 5. S/N は225 倍になる。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — S/Nは15倍になる。

信号に同期して加算平均すると、信号成分は毎回同じ位相で重なって保存されるが、ランダムな雑音は互いに打ち消し合って相対的に減る。加算回数Nに対しS/Nは√N倍改善する。N=225なので√225=15倍。よって4番が正答。


【各選択肢の解説】

1. 信号成分は15倍になる。
❌ 誤り。加算平均後、信号成分そのものの振幅は基本的に変わらない(1倍)。15倍になるのはS/N。
2. 信号成分は1/15倍になる。
❌ 誤り。信号は加算平均で保存され、減衰しない。
3. 雑音成分は1/225倍になる。
❌ 誤り。雑音は1/√N=1/15倍になる。1/225はN倍ぶん減ると誤解した値。
4. S/Nは15倍になる。
✅ 正しい。S/Nは√N=√225=15倍に改善する。
5. S/Nは225倍になる。
❌ 誤り。S/NはN倍ではなく√N倍。225倍は誤り。

【試験対策ポイント】

同期加算平均の鉄則は「S/N比は加算回数Nの平方根(√N)に比例して改善」。誘発電位(ABR・SEP)や心電図の微小信号抽出に使う。√Nを覚えていれば、100回→10倍、400回→20倍と即答できる。信号は同相で加算されて保存、雑音(ランダム)は相殺されて相対的に減る、という原理をセットで押さえる。

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