MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第27問

生体電気・磁気計測第39回午後

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第27問(生体電気・磁気計測)の正答は 2 です。生体磁気はSQUID磁束計で計測するが、SQUIDは極低温に冷却するためデュワー(断熱容器)内にあり、センサを頭皮に密着させる必要はない(数cm離れていても計測できる)。

問題
生体磁気計測について誤っているのはどれか。
  1. 1. 心磁図は心臓の電気活動に伴う電流によって発生する磁界を計測する。
  2. 2. 脳磁図の測定ではセンサを頭皮に密着させる必要がある。
  3. 3. SQUID 磁束計はジョセフソン効果を利用している。
  4. 4. 心臓周辺の組織の透磁率はほぼ一様とみなせる。
  5. 5. SQUID 磁束計は冷却する必要がある。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 脳磁図の測定ではセンサを頭皮に密着させる必要がある。

生体磁気はSQUID磁束計で計測するが、SQUIDは極低温に冷却するためデュワー(断熱容器)内にあり、センサを頭皮に密着させる必要はない(数cm離れていても計測できる)。よってこの記述が誤りで正答。他は正しい。


【各選択肢の解説】

1. 心磁図は心臓の電気活動に伴う電流によって発生する磁界を計測する。
✅ 正しい。心筋の電気活動(電流)が作る微弱な磁界を心磁図として計測する。
2. 脳磁図の測定ではセンサを頭皮に密着させる必要がある。
❌ 誤り。SQUIDセンサはデュワー内で冷却されており、頭皮に密着させなくても脳磁界を計測できる。
3. SQUID磁束計はジョセフソン効果を利用している。
✅ 正しい。超伝導リング中のジョセフソン接合を用い、微弱磁束を高感度に検出する。
4. 心臓周辺の組織の透磁率はほぼ一様とみなせる。
✅ 正しい。生体組織の透磁率はほぼ真空(μ₀)に等しく、一様とみなせるため磁界は歪みにくい。
5. SQUID磁束計は冷却する必要がある。
✅ 正しい。超伝導状態を保つため液体ヘリウム等で極低温に冷却する。

【試験対策ポイント】

生体磁気計測=SQUID磁束計(超伝導・ジョセフソン効果・要冷却)。心磁図/脳磁図は心電図/脳波よりさらに微弱な磁界を扱うため磁気シールドルームで測定。生体の透磁率≒μ₀(一様)なので、電位計測と違い頭蓋骨などの導電率差の影響を受けにくく信号源推定に有利。非接触で計測できる点も頻出。

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