MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第29問

生体物理・化学現象の計測第39回午後

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第29問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 2 です。口腔は腋窩より血流が豊富で体温の中枢に近いため、実測式(平衡に達するまで測る方式)では口腔温の方が早く平衡に達する。

問題
体温計測で正しいのはどれか。
  1. 1. 電子体温計はステファン・ボルツマンの法則を利用している。
  2. 2. 実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達する。
  3. 3. 耳用赤外線体温計による計測には1 分程度要する。
  4. 4. 赤外線体温計は人体表面に赤外線を照射する。
  5. 5. 食道温は外殻温を示す。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達する。

口腔は腋窩より血流が豊富で体温の中枢に近いため、実測式(平衡に達するまで測る方式)では口腔温の方が早く平衡に達する。よって2番が正しく正答。


【各選択肢の解説】

1. 電子体温計はステファン・ボルツマンの法則を利用している。
❌ 誤り。接触式の電子体温計はサーミスタの抵抗変化を利用する。ステファン・ボルツマンの法則を使うのは赤外線(放射)体温計。
2. 実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達する。
✅ 正しい。血流豊富で深部に近い口腔の方が、腋窩より短時間で平衡温に達する。
3. 耳用赤外線体温計による計測には1分程度要する。
❌ 誤り。鼓膜からの赤外線を捉える耳用体温計は数秒で測定できる。
4. 赤外線体温計は人体表面に赤外線を照射する。
❌ 誤り。人体が放射する赤外線を受光して温度を求める。赤外線を照射するのではない。
5. 食道温は外殻温を示す。
❌ 誤り。食道温は心臓・大血管に近く、深部温(中枢温/核心温)を反映する。外殻温ではない。

【試験対策ポイント】

体温は中枢温(核心温)=直腸・食道・鼓膜・肺動脈外殻温=腋窩・皮膚に大別。接触式(サーミスタ、実測式/予測式)と非接触の赤外線式(ステファン・ボルツマンの法則、放射を受光、数秒)を区別。平衡到達の速さは血流豊富な部位ほど速く、口腔>腋窩。

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