第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第29問
生体物理・化学現象の計測第39回午後
第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第29問(生体物理・化学現象の計測)の正答は 2 です。実測式は体温計の示す値が体温と釣り合う(平衡に達する)まで待つ方式である。
問題
体温計測で正しいのはどれか。
- 1. 電子体温計はステファン・ボルツマンの法則を利用している。
- 2. 実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達する。 ✓
- 3. 耳用赤外線体温計による計測には1 分程度要する。
- 4. 赤外線体温計は人体表面に赤外線を照射する。
- 5. 食道温は外殻温を示す。
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 46.2%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達する。
実測式は体温計の示す値が体温と釣り合う(平衡に達する)まで待つ方式である。腋窩はわきを閉じてできる空間が温まるまで時間がかかるのに対し、舌下は血流が豊富で閉じた空間をつくりやすいため、口腔のほうが早く平衡に達する(目安は口腔約5分、腋窩約10分)。
【各選択肢の解説】
1. 電子体温計はステファン・ボルツマンの法則を利用している。
❌ 誤り。接触式の電子体温計は、先端のサーミスタの抵抗が温度で変わることを利用している。正しくはステファン・ボルツマンの法則(放射エネルギーは絶対温度の4乗に比例)を利用するのは赤外線(放射)体温計。
❌ 誤り。接触式の電子体温計は、先端のサーミスタの抵抗が温度で変わることを利用している。正しくはステファン・ボルツマンの法則(放射エネルギーは絶対温度の4乗に比例)を利用するのは赤外線(放射)体温計。
2. 実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達する。
✅ 正しい(=正答)。舌下は舌の動脈からの血流が豊富で、口を閉じれば閉じた空間になるため、測定部位が早く体温に釣り合う。
✅ 正しい(=正答)。舌下は舌の動脈からの血流が豊富で、口を閉じれば閉じた空間になるため、測定部位が早く体温に釣り合う。
3. 耳用赤外線体温計による計測には1 分程度要する。
❌ 誤り。鼓膜とその周辺から出る赤外線を受け取るだけなので、平衡を待つ必要がない。正しくは数秒(約1秒)で測れる。
❌ 誤り。鼓膜とその周辺から出る赤外線を受け取るだけなので、平衡を待つ必要がない。正しくは数秒(約1秒)で測れる。
4. 赤外線体温計は人体表面に赤外線を照射する。
❌ 誤り。赤外線を当てるのではない。正しくは人体が自ら放射する赤外線を受光して、その量から温度を求める。
❌ 誤り。赤外線を当てるのではない。正しくは人体が自ら放射する赤外線を受光して、その量から温度を求める。
5. 食道温は外殻温を示す。
❌ 誤り。食道の下部は心臓・大動脈のすぐ後ろにあり、血液の温度を反映する。正しくは深部温(核心温)を示す。
❌ 誤り。食道の下部は心臓・大動脈のすぐ後ろにあり、血液の温度を反映する。正しくは深部温(核心温)を示す。
【試験対策ポイント】
| 区分 | 部位 |
|---|---|
| 深部温(核心温) | 直腸・食道・鼓膜・肺動脈・膀胱 |
| 外殻温 | 皮膚・腋窩 |
| 体温計 | 原理 | 測定時間 |
|---|---|---|
| 電子体温計(接触式) | サーミスタ(実測式・予測式) | 実測は数分〜10分、予測は短い |
| 赤外線体温計(耳・額) | 放射の受光(ステファン・ボルツマンの法則) | 数秒 |
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