MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第30問

医用画像計測第39回午後

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第30問(医用画像計測)の正答は 1 です。MRIは生体に最も多い水素原子核(プロトン)が強い静磁場の中で特定の周波数の電磁波に共鳴する現象(核磁気共鳴)を利用し、その信号から水素の分布と状態を画像にする。

問題
MRI について誤っているのはどれか。
  1. 1. 窒素原子の分布を画像化している。 ✓
  2. 2. 自由な角度で断面像を構築できる。
  3. 3. 血流のある組織の画像化ができる。
  4. 4. 超伝導MRI には液体ヘリウムを用いる。
  5. 5. 位置情報を得るために傾斜磁場を用いる。

正答:1番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)

初回正答率 88.5%参考値

26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 窒素原子の分布を画像化している。

MRIは生体に最も多い水素原子核(プロトン)が強い静磁場の中で特定の周波数の電磁波に共鳴する現象(核磁気共鳴)を利用し、その信号から水素の分布と状態を画像にする。水と脂肪に水素が多いため、軟部組織のコントラストがよい。窒素ではない。


【各選択肢の解説】

1. 窒素原子の分布を画像化している。
❌ 誤り(=正答)。生体中の窒素は量が少なく、通常のMRIの対象ではない。正しくは水素原子核(プロトン)の分布を画像化している。
2. 自由な角度で断面像を構築できる。
✅ 正しい。3方向の傾斜磁場の組合せで、患者を動かさずに横断・矢状断・冠状断・斜めの断面を選べる。
3. 血流のある組織の画像化ができる。
✅ 正しい。流れる血液は静止組織と信号の出方が違うため、MRアンギオグラフィ(TOF法・位相コントラスト法)で造影剤なしでも血管を描ける。
4. 超伝導MRI には液体ヘリウムを用いる。
✅ 正しい。超伝導コイルの電気抵抗をゼロに保って強い静磁場をつくるため、液体ヘリウム(約4K)で冷却する。
5. 位置情報を得るために傾斜磁場を用いる。
✅ 正しい。場所によって磁場の強さを少しずつ変えると、共鳴周波数・位相が場所ごとに変わるため、信号がどこから来たかが分かる。

【試験対策ポイント】

要素役割
静磁場(超伝導磁石・液体ヘリウム冷却)プロトンの向きをそろえる
RFパルス共鳴させる
傾斜磁場位置情報(断面の選択・位置の符号化)

MRIはX線を使わないので被曝がない。体内の金属・心臓ペースメーカなどは静磁場・RFの影響で確認が要る。

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