MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問

医用機器の安全管理第39回午後

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第38問(医用機器の安全管理)の正答は 3 です。感電は、絶縁が壊れた機器の外装に電圧が出て、それが人体を通って大地へ流れることで起こり、保護接地線の断線がその防ぎを失わせる。

問題
事故とその原因について考えにくい組合せはどれか。
  1. 1. 感染 ― 手術室内の空調管理の不備
  2. 2. 発火 ― 酸素ボンベの急激なバルブの開放
  3. 3. 感電 ― ME 機器の100 V 側電源導線の開路 ✓
  4. 4. 火災 ― アルコール消毒直後の電気メスの使用
  5. 5. 熱傷 ― 経皮的血液ガス測定用電極の同一部位での長時間使用

正答:3番

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同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 感電 ― ME 機器の100 V 側電源導線の開路

感電は、絶縁が壊れた機器の外装に電圧が出て、それが人体を通って大地へ流れることで起こり、保護接地線の断線がその防ぎを失わせる。電源側(100 V側)の導線が開路(断線)すると電流が流れず機器が止まるだけで、感電の原因にはなりにくい。


【各選択肢の解説】

1. 感染 ― 手術室内の空調管理の不備
❌ 考えにくい、は誤り。正しくは考えられる組合せ。手術室はフィルタを通した空気で陽圧に保ち清浄度を維持しており、その不備は術野の汚染と手術部位感染の原因になる。
2. 発火 ― 酸素ボンベの急激なバルブの開放
❌ 考えにくい、は誤り。正しくは考えられる組合せ。急に開くと圧力調整器の中の気体が断熱圧縮されて高温になり、支燃性の高い高圧酸素の中で発火しうる。バルブはゆっくり開ける。
3. 感電 ― ME 機器の100 V 側電源導線の開路
✅ 考えにくい(=正答)。電源導線が開路すると回路が切れて機器が動かないだけで、外装に電圧は出ない。感電と結びつくのは保護接地線の断線や絶縁の劣化。
4. 火災 ― アルコール消毒直後の電気メスの使用
❌ 考えにくい、は誤り。正しくは考えられる組合せ。乾ききる前のアルコールやその蒸気に電気メスの火花・熱で引火し、手術野の火災や熱傷を起こしうる。
5. 熱傷 ― 経皮的血液ガス測定用電極の同一部位での長時間使用
❌ 考えにくい、は誤り。正しくは考えられる組合せ。経皮的血液ガス測定(tcPO₂・tcPCO₂)の電極は皮膚を加温して測るため、同じ部位に長く当てると低温熱傷を起こす。装着部位を定期的に替える。

【試験対策ポイント】

事故典型的な原因
感電保護接地線の断線+絶縁不良
発火高圧酸素の急開放(断熱圧縮)
火災電気メス+アルコール・高濃度酸素
熱傷加温電極の同一部位長時間使用・対極板の接触不良
  • 電源側の断線=「動かない」、接地側の断線=「動くが危ない」。
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