第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第63問
第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第63問(呼吸療法装置)の正答は 3 です。吸入した一酸化窒素(NO)は換気されている肺胞に届き、そこに接する肺血管を拡張させる。
- 1. a、b、c
- 2. a、b、e
- 3. a、d、e ✓
- 4. b、c、d
- 5. c、d、e
正答:3番
初回正答率 22.5%難問
40人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
吸入した一酸化窒素(NO)は換気されている肺胞に届き、そこに接する肺血管を拡張させる。血液に入るとすぐヘモグロビンと結合して働きを失うので、全身の血管には効きにくい(選択的肺血管拡張)。
【各選択肢の解説】
a.全身血圧は下がりにくい。
✅ 正しい。NOは血中でヘモグロビンと速やかに結合して不活化されるため、作用が肺の血管にとどまり、全身の血管を広げにくい。
b.酸素ガスに一酸化窒素を混入する。
❌ 誤り。NOは酸素と反応して有害な二酸化窒素(NO₂)になる。正しくは、窒素で希釈したNOガスを人工呼吸器の吸気回路に加え、酸素と触れる時間を短くする。
c.死腔に接している毛細血管を拡張させる。
❌ 誤り。正しくは、換気されガス交換にかかわる肺胞に接する血管を拡張させる。換気のある肺胞へ血流が集まり、換気血流比が改善して酸素化がよくなる。
d.治療中に発生する二酸化窒素は有害である。
✅ 正しい。NO₂は気道・肺を傷害するため、治療中はNOとNO₂の濃度を測定して管理する。
e.吸入した一酸化窒素は肺動脈を拡張させる。
✅ 正しい。NOは血管平滑筋のcGMPを増やして平滑筋を弛緩させ、肺動脈圧を下げる。新生児の肺高血圧の治療などに使われる。
❌ 誤り。b・cが誤った記述。正しくは、正しい記述はa・d・e。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくは、a・eと組むのはd。
✅ 正しい(=正答)。a・d・eとも正しい記述。
❌ 誤り。b・cが誤った記述。正しくは、正しい記述はa・d・e。
❌ 誤り。cが誤った記述。正しくは、d・eと組むのはa。
【試験対策ポイント】
- 吸入NO:換気のある肺胞の血管だけを広げる→肺動脈圧低下・酸素化改善
- ヘモグロビンで不活化→全身血圧は下がりにくい(メトヘモグロビンの監視も要る)
- NO+O₂→NO₂(有害)→酸素と混ぜておかない・NO₂を測る
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