MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第66問

呼吸器系第39回午後

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第66問(呼吸器系)の正答は 5 です。扁桃肥大・アデノイド・鼻中隔弯曲など上気道の解剖学的狭窄が原因の閉塞型SASでは、口蓋扁桃摘出などの外科手術が根治的治療として考慮される。

問題
SAS(睡眠時無呼吸症候群)について正しいのはどれか。
  1. 1. PSG 検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)では酸素飽和度の測定は行わない。
  2. 2. 1 時間あたりの無呼吸・低呼吸回数が3 回以上で診断される。
  3. 3. 閉塞型SAS の原因は呼吸中枢の障害である。
  4. 4. マウスピースは中枢型SAS の治療に用いられる。
  5. 5. 扁桃肥大がある場合は外科手術を考慮する。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 扁桃肥大がある場合は外科手術を考慮する。

扁桃肥大・アデノイド・鼻中隔弯曲など上気道の解剖学的狭窄が原因の閉塞型SASでは、口蓋扁桃摘出などの外科手術が根治的治療として考慮される。他の選択肢はSASの検査・診断基準・病型・治療の理解を誤っている。


【各選択肢の解説】

1. PSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)では酸素飽和度の測定は行わない。
❌ 誤り。PSGは脳波・眼球運動・筋電図・気流・呼吸運動・心電図に加えパルスオキシメータによる動脈血酸素飽和度(SpO₂)を必ず測定し、無呼吸に伴う低酸素を評価する。
2. 1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数が3回以上で診断される。
❌ 誤り。診断指標は無呼吸低呼吸指数(AHI)で、AHI≧5(かつ症状あり)で診断。5以上15未満が軽症、15以上30未満が中等症、30以上が重症。
3. 閉塞型SASの原因は呼吸中枢の障害である。
❌ 誤り。閉塞型は上気道の狭窄・閉塞が原因(呼吸努力はあるが気流が止まる)。呼吸中枢の障害が原因なのは中枢型SAS。
4. マウスピースは中枢型SASの治療に用いられる。
❌ 誤り。口腔内装置(マウスピース)は下顎を前方に固定して気道を広げる装置で、閉塞型(軽症〜中等症)に用いる。中枢型には適応しない。
5. 扁桃肥大がある場合は外科手術を考慮する。
✅ 正しい。扁桃肥大など明らかな解剖学的閉塞因子があれば扁桃摘出術などを考慮する。

【試験対策ポイント】

病型気流呼吸努力主な治療
閉塞型(OSAS)停止ありCPAP・口腔内装置・外科手術
中枢型(CSAS)停止なし原疾患治療・ASV
  • AHI:無呼吸(10秒以上の気流停止)+低呼吸の1時間あたり回数。≧5で診断、≧30で重症。
  • 中等症以上の閉塞型ではCPAPが第一選択。
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