MEカコモン臨床工学技士国家試験 過去問・解説

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第67問

呼吸療法装置第39回午後

第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第67問(呼吸療法装置)の正答は 5 です。CO₂ナルコーシスは高濃度酸素投与で呼吸ドライブが抑制され、換気が低下(低換気)してCO₂が貯留する病態であり、「過換気になる」は誤り。

問題
酸素療法の合併症について誤っているのはどれか。
  1. 1. 酸素中毒の主な原因は高濃度酸素による活性酸素の過剰産生である。
  2. 2. 新生児では酸素中毒による急性肺傷害に注意が必要である。
  3. 3. 高濃度酸素投与は未熟児網膜症のリスクを高める。
  4. 4. CO2 ナルコーシスでは意識障害が認められる。
  5. 5. CO2 ナルコーシスでは過換気になる。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — CO₂ナルコーシスでは過換気になる。

CO₂ナルコーシスは高濃度酸素投与で呼吸ドライブが抑制され、換気が低下(低換気)してCO₂が貯留する病態であり、「過換気になる」は誤り。他の4つは酸素療法の合併症として正しい記述。


【各選択肢の解説】

1. 酸素中毒の主な原因は高濃度酸素による活性酸素の過剰産生である。
✅ 正しい。高濃度・長時間の酸素投与で活性酸素種(フリーラジカル)が過剰産生され、肺胞・毛細血管を傷害する。
2. 新生児では酸素中毒による急性肺傷害に注意が必要である。
✅ 正しい。新生児・未熟児は抗酸化能が未熟で、気管支肺異形成(BPD)など肺傷害を来しやすい。
3. 高濃度酸素投与は未熟児網膜症のリスクを高める。
✅ 正しい。高酸素は網膜血管の異常増殖を招き未熟児網膜症の原因となる。
4. CO₂ナルコーシスでは意識障害が認められる。
✅ 正しい。CO₂貯留により意識障害・頭痛・自発呼吸減弱を来す。
5. CO₂ナルコーシスでは過換気になる。
❌ 誤り。II型呼吸不全(慢性CO₂貯留)の患者に高濃度酸素を投与すると低酸素性呼吸ドライブが失われ、換気が抑制(低換気)してCO₂がさらに貯留する。過換気ではない。

【試験対策ポイント】

  • CO₂ナルコーシス:慢性II型呼吸不全(COPD等)に高濃度O₂→低換気→CO₂貯留→意識障害。対策は低流量から開始しSpO₂ 88〜92%を目標。
  • 酸素中毒:高FIO₂・長時間で活性酸素→肺傷害。
  • 未熟児網膜症・BPD:新生児の高酸素合併症。
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