第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問
第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第69問(体外循環・補助循環)の正答は 3 です。正しいのはb(インスリンはカリウムを細胞内へ移す)とc(低カリウム血症で不整脈が出やすい)。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c ✓
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:3番
初回正答率 44%参考値
25人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
正しいのはb(インスリンはカリウムを細胞内へ移す)とc(低カリウム血症で不整脈が出やすい)。d・eは高カリウムと低カリウムの向きを入れ替えている。
【各選択肢の解説】
a.人工心肺装置を用いた体外循環中は高カリウム血症になる。
❌ 誤り。正しくは、体外循環中は充填液による希釈や利尿で低カリウム血症に傾きやすく、カリウムを補正することが多い。高カリウムになるのは心筋保護液が多く入ったときや溶血のとき。
b.インスリンはカリウムの細胞内への移動を促進する。
✅ 正しい。インスリンは細胞膜のNa⁺-K⁺ポンプ(Na⁺,K⁺-ATPase)を働かせ、カリウムを細胞内に取り込ませる。高カリウム血症の治療にブドウ糖とインスリンを使う(GI療法)のはこのため。
c.低カリウム血症では不整脈が出やすくなる。
✅ 正しい。カリウムは心筋の静止膜電位と再分極を決めるため、低くなると期外収縮などの不整脈が起こりやすい。心電図ではT波平低化・U波が出る。
d.低カリウム液は心筋保護時の心停止に用いられる。
❌ 誤り。正しくは高カリウム液を用いる。細胞外カリウムを高くすると心筋が脱分極したまま興奮できなくなり、拡張期で心停止する。
e.溶血すると低カリウム血症になる。
❌ 誤り。正しくは高カリウム血症になる。赤血球の中はカリウムが多く、壊れると血漿中に出てくる。
❌ 誤り。aが誤った記述。正しくは、bと組むのはc。
❌ 誤り。a・eとも誤った記述。正しくは、正しい記述はb・c。
✅ 正しい(=正答)。b・cとも正しい記述。
❌ 誤り。dが誤った記述。正しくは、cと組むのはb。
❌ 誤り。d・eとも誤った記述。正しくは、正しい記述はb・c。
【試験対策ポイント】
- 心筋保護液=高カリウムで拡張期停止
- 溶血→高カリウム(赤血球内のKが出る)
- インスリン・アルカローシス→Kは細胞内へ(血中K低下)
- 高カリウムでも低カリウムでも不整脈が起こる
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