第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第70問
第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第70問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。正しいのはa(pHスタットではCO₂を加える)とe(復温時の脱血温と送血温の差は10℃以内)。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
初回正答率 46.4%参考値
28人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
正しいのはa(pHスタットではCO₂を加える)とe(復温時の脱血温と送血温の差は10℃以内)。プロタミンは人工心肺の離脱後、カニューレは脱血側から抜き、換気は離脱前に再開する。
【各選択肢の解説】
a.低体温体外循環中のpHスタットによる管理には二酸化炭素付加を行う。
✅ 正しい。低体温では血液にCO₂が溶けやすくなり、体温で補正したPaCO₂は下がりpHはアルカリ側に傾く。pHスタットは体温補正した値でpH 7.40・PaCO₂ 40 mmHgを保つ方法なので、人工肺にCO₂を加える。脳血流は増える。
b.人工心肺離脱に向けて灌流量を低下させる前にプロタミン投与を行う。
❌ 誤り。プロタミンはヘパリンを中和するので、人工心肺が動いている間に入れると回路内で血液が固まる。正しくは、人工心肺から完全に離脱し、再開の必要がないことを確かめてから投与する。
c.人工心肺離脱後は送血カニューレを脱血カニューレよりも先に抜く。
❌ 誤り。正しくは脱血カニューレを先に抜く。送血カニューレは離脱後も回路内の血液を返す(容量を補う)のに使えるため、後に抜く。
d.人工心肺を完全に離脱するまでは人工呼吸器は使用しない。
❌ 誤り。正しくは、離脱前に人工呼吸(肺の換気)を再開する。心臓が自分で血液を送り出し始めると肺に血流が戻るため、肺でガス交換ができるようにしておく。
e.復温の際の脱血温と送血温の差は10℃以内とする。
✅ 正しい。温度差が大きいと、温められた血液で溶けていたガスが気泡になりやすく、加温も不均一になる。そのため送血温と脱血温の差は10℃以内に抑える。
❌ 誤り。bが誤った記述。正しくは、aと組むのはe。
✅ 正しい(=正答)。a・eとも正しい記述。
❌ 誤り。b・cとも誤った記述。正しくは、正しい記述はa・e。
❌ 誤り。c・dとも誤った記述。正しくは、正しい記述はa・e。
❌ 誤り。dが誤った記述。正しくは、eと組むのはa。
【試験対策ポイント】
| 方法 | 血液ガスの評価 | 低体温中の操作 |
|---|---|---|
| αスタット | 37℃で測った値(体温補正しない) | CO₂を加えない |
| pHスタット | 体温で補正した値 | CO₂を加える |
- 換気は離脱前に再開・プロタミンは離脱後・カニューレは脱血側→送血側の順に抜く
- 復温時の温度差は10℃以内
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