第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問
体外循環・補助循環第39回午後
第39回 臨床工学技士国家試験 午後 第71問(体外循環・補助循環)の正答は 2 です。心筋保護液の組成(細胞内液型=低Na)と、低温による代謝抑制の大きさ(10℃で約1/2)を見分ける問題。
問題
人工心肺装置を用いた体外循環中の心筋保護法について正しいのはどれか。
a.血液併用心筋保護法は心筋浮腫を軽減する。
b.細胞内液型心筋保護液は高ナトリウム液である。
c.常温における心筋虚血の安全限界は60 分間である。
d.心筋温を10℃低下させると心筋酸素消費量は1/10 になる。
e.逆行性心筋保護液灌流法では冠静脈洞にカニューレを挿入する。
- 1. a、b
- 2. a、e ✓
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e
正答:2番
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この問題の正答率(MEカコモン利用者の実データ)
初回正答率 66.7%標準
30人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番(a・e)
心筋保護液の組成(細胞内液型=低Na)と、低温による代謝抑制の大きさ(10℃で約1/2)を見分ける問題。正しいのは血液併用による浮腫の軽減(a)と、逆行性灌流の挿入部位=冠静脈洞(e)。
【各選択肢の解説】
a. 血液併用心筋保護法は心筋浮腫を軽減する。
✅ 正しい。血液を混ぜると血漿タンパクによる膠質浸透圧が保たれ、晶質液だけの保護液より水が心筋間質へ移りにくい。酸素も運べるため、心筋浮腫の軽減と虚血中の代謝維持の両方に働く。
✅ 正しい。血液を混ぜると血漿タンパクによる膠質浸透圧が保たれ、晶質液だけの保護液より水が心筋間質へ移りにくい。酸素も運べるため、心筋浮腫の軽減と虚血中の代謝維持の両方に働く。
b. 細胞内液型心筋保護液は高ナトリウム液である。
❌ 誤り。細胞内液型は細胞内の組成に近づけた液で、Naを低くして心筋を止める。正しくは低ナトリウム液で、高ナトリウム(+高カリウム)なのは細胞外液型。
❌ 誤り。細胞内液型は細胞内の組成に近づけた液で、Naを低くして心筋を止める。正しくは低ナトリウム液で、高ナトリウム(+高カリウム)なのは細胞外液型。
c. 常温における心筋虚血の安全限界は60 分間である。
❌ 誤り。常温では心筋の代謝が高いため、虚血に耐えられる時間は短い。正しくは常温の安全限界は十数分〜20分程度で、だから低温と心筋保護液で許容時間を延ばす。
❌ 誤り。常温では心筋の代謝が高いため、虚血に耐えられる時間は短い。正しくは常温の安全限界は十数分〜20分程度で、だから低温と心筋保護液で許容時間を延ばす。
d. 心筋温を10℃低下させると心筋酸素消費量は1/10 になる。
❌ 誤り。代謝の温度係数(Q₁₀)はおよそ2で、正しくは10℃の低下で酸素消費量は約1/2になる。
❌ 誤り。代謝の温度係数(Q₁₀)はおよそ2で、正しくは10℃の低下で酸素消費量は約1/2になる。
e. 逆行性心筋保護液灌流法では冠静脈洞にカニューレを挿入する。
✅ 正しい。逆行性灌流は右房から冠静脈洞にカニューレを入れ、静脈側から毛細血管へ逆向きに保護液を流す。冠動脈の狭窄があっても保護液を行き渡らせやすい。
✅ 正しい。逆行性灌流は右房から冠静脈洞にカニューレを入れ、静脈側から毛細血管へ逆向きに保護液を流す。冠動脈の狭窄があっても保護液を行き渡らせやすい。
1. a、b
❌ 誤り。bは誤り(細胞内液型は低Na)。正しくはa・e。
❌ 誤り。bは誤り(細胞内液型は低Na)。正しくはa・e。
2. a、e
✅ 正しい(=正答)。a・eはいずれも正しい。
✅ 正しい(=正答)。a・eはいずれも正しい。
3. b、c
❌ 誤り。bは誤り(細胞内液型は低Na)、cは誤り(常温の安全限界は十数分〜20分程度)。正しくはa・e。
❌ 誤り。bは誤り(細胞内液型は低Na)、cは誤り(常温の安全限界は十数分〜20分程度)。正しくはa・e。
4. c、d
❌ 誤り。cは誤り(常温の安全限界は十数分〜20分程度)、dは誤り(10℃低下で約1/2)。正しくはa・e。
❌ 誤り。cは誤り(常温の安全限界は十数分〜20分程度)、dは誤り(10℃低下で約1/2)。正しくはa・e。
5. d、e
❌ 誤り。dは誤り(10℃低下で約1/2)。正しくはa・e。
❌ 誤り。dは誤り(10℃低下で約1/2)。正しくはa・e。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 順行性 | 逆行性 |
|---|---|---|
| 注入部位 | 大動脈基部・冠動脈口 | 冠静脈洞 |
- 細胞内液型=低Na/細胞外液型=高Na・高K
- 低温:10℃低下で代謝・酸素消費は約1/2
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