第11章|麻酔科学

臨床医学総論 第11章
収録 15問(第31〜39回)全身/局所麻酔・カプノメータ・悪性高熱・周術期安全

手術室業務に直結。麻酔の分類カプノメータによるモニタリング悪性高熱症周術期安全管理がほぼ毎年出る。

麻酔の分類

区分種類
全身麻酔吸入麻酔(セボフルラン等)+静脈麻酔(プロポフォール等)
局所(区域)麻酔表面・浸潤・伝達(神経ブロック)・硬膜外・脊髄くも膜下

全身麻酔の要素=鎮静・鎮痛・筋弛緩・有害反射抑制(消化管運動抑制は含まない)。分節麻酔が可能なのは硬膜外麻酔(レベルを選べる・術後鎮痛にも)。表面麻酔=内視鏡・気管支鏡の粘膜、粘膜消毒はポビドンヨード。

カプノメータと悪性高熱

カプノメータ(EtCO₂)で分かること・分からないこと

正常35〜45mmHg回路脱離を最速で検知し、食道挿管(波形消失)・低換気(上昇)・肺塞栓/空気塞栓(低下)・悪性高熱(上昇)を検出できる。
不整脈だけは検出できない(心電図の担当)——これが頻出のひっかけ。

悪性高熱症=リアノジン受容体異常(常染色体優性)。誘因は揮発性吸入麻酔薬・脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウム)。原因不明の高体温・筋硬直・EtCO₂上昇・横紋筋融解(高K・ミオグロビン尿)。治療はダントロレン・冷却・原因薬中止。

周術期安全管理

タイムアウト(WHO手術安全チェックリスト)で患者氏名・手術部位(左右)・術式・疾患名を全員で確認(患者取り違え・部位間違いの防止)。正常体温の維持が原則(低体温はシバリング・感染・不整脈の原因)。体位による末梢神経損傷、電気メスの植込み型ペースメーカへの電磁干渉にも注意。