第50回 作業療法士国家試験 午前 第3問
臨床医学第50回午前
第50回 作業療法士国家試験 午前 第3問(臨床医学)の正答は 2 です。左角回と左側頭葉後下部は、どちらも失読失書(読みと書きがともに障害される)を起こす病巣として知られている。
問題
45歳の男性。右利き。脳梗塞を発症し1か月経過した。病変部位はMRIで左角回と左側頭葉後下部であった。運動麻痺は認められない。生じやすい高次脳機能障害はどれか。
- 1. 運動保続
- 2. 失読失書 ✓
- 3. 地誌的失見当
- 4. 半側空間無視
- 5. 道具の強迫的使用
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 72.4%参考値
29人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 失読失書
左角回と左側頭葉後下部は、どちらも失読失書(読みと書きがともに障害される)を起こす病巣として知られている。運動麻痺がないこともこの部位の病変と矛盾しない。
【各選択肢の解説】
1. 運動保続
❌ 誤り。同じ運動を切り替えられずに繰り返す運動保続は、主に前頭葉の損傷でみられる。正しくは前頭葉症状であり、左角回・側頭葉後下部の病変の代表的症状ではない。
❌ 誤り。同じ運動を切り替えられずに繰り返す運動保続は、主に前頭葉の損傷でみられる。正しくは前頭葉症状であり、左角回・側頭葉後下部の病変の代表的症状ではない。
2. 失読失書
✅ 正しい。角回は文字の視覚的な形と音・意味を結びつける領域で、ここが壊れると読めず書けなくなる。左側頭葉後下部の病変でも失読失書(特に漢字に目立つ型)が生じる。
✅ 正しい。角回は文字の視覚的な形と音・意味を結びつける領域で、ここが壊れると読めず書けなくなる。左側頭葉後下部の病変でも失読失書(特に漢字に目立つ型)が生じる。
3. 地誌的失見当
❌ 誤り。よく知った道や建物がわからなくなる地誌的失見当は、主に右半球の脳梁膨大後域や海馬傍回の損傷で生じる。正しくは右半球内側後部の症状である。
❌ 誤り。よく知った道や建物がわからなくなる地誌的失見当は、主に右半球の脳梁膨大後域や海馬傍回の損傷で生じる。正しくは右半球内側後部の症状である。
4. 半側空間無視
❌ 誤り。半側空間無視は右頭頂葉(下頭頂小葉)の損傷による左半側空間無視が典型である。正しくは右半球損傷の症状で、左半球損傷による右側の無視はまれで軽い。
❌ 誤り。半側空間無視は右頭頂葉(下頭頂小葉)の損傷による左半側空間無視が典型である。正しくは右半球損傷の症状で、左半球損傷による右側の無視はまれで軽い。
5. 道具の強迫的使用
❌ 誤り。目の前の道具を意思に反して使ってしまう道具の強迫的使用は、左前頭葉内側面(補足運動野)と脳梁膝部の損傷で右手に生じる。正しくは前頭葉内側面の症状である。
❌ 誤り。目の前の道具を意思に反して使ってしまう道具の強迫的使用は、左前頭葉内側面(補足運動野)と脳梁膝部の損傷で右手に生じる。正しくは前頭葉内側面の症状である。
【試験対策ポイント】
| 症状 | 主な病巣 |
|---|---|
| 失読失書 | 左角回・左側頭葉後下部 |
| 純粋失読(書けるが読めない) | 左後頭葉内側+脳梁膨大部 |
| 地誌的失見当 | 右脳梁膨大後域・海馬傍回 |
| 半側空間無視 | 右頭頂葉 |
| 道具の強迫的使用 | 左前頭葉内側面+脳梁膝部 |
「書けるかどうか」で失読失書と純粋失読を見分ける。
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