第50回 作業療法士国家試験 午前 第8問
作業療法治療学第50回午前
図に示すスプリントが適応となる疾患はどれか。
1. 頸肩腕症候群
2. 肘部管症候群
3. 回外筋症候群
4. 手根管症候群
5. 円回内筋症候群
- 1. 頸肩腕症候群
- 2. 肘部管症候群 ✓
- 3. 回外筋症候群
- 4. 手根管症候群
- 5. 円回内筋症候群
正答:2番
解説
# 第50回 第A008問 解説
■ 正答:2番 — 肘部管症候群
図に示されているスプリントは、**尺骨神経の肘部での圧迫を軽減する肘関節伸展保持スプリント(肘固定装具)**である。尺骨神経は肘頭と内側上顆の間の尺骨神経溝(肘部管)を通過し、肘関節屈曲位で圧迫・牽引されやすい。このスプリントにより肘伸展位を保持し、神経への圧迫を軽減する。
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【各選択肢の解説】
1. 頸肩腕症候群
❌ 誤り。頸肩腕症候群への装具は主に頸椎カラー・肩サポーターが用いられる。肘部のスプリントは適応外。
2. 肘部管症候群
✅ 正しい。肘部管症候群は尺骨神経の肘部管(肘頭内側)での絞扼性神経障害。図のスプリントは肘関節の屈曲を制限し、神経への圧迫を軽減する典型的な保存療法用装具。
3. 回外筋症候群
❌ 誤り。回外筋症候群(後骨間神経麻痺)は橈骨神経深枝が回外筋で絞扼される障害。手首・手指の伸展困難が主症状で、肘部のスプリントは適応外。
4. 手根管症候群
❌ 誤り。手根管症候群には手関節中間位固定のコックアップスプリントが用いられる。肘部スプリントは適応外。
5. 円回内筋症候群
❌ 誤り。円回内筋症候群は正中神経の前腕近位部での絞扼。手・前腕への症状に対応する装具が用いられる。
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【試験対策ポイント】
末梢神経障害と装具の対応:
| 疾患 | 障害神経 | 適応装具 |
|------|---------|---------|
| **肘部管症候群** | **尺骨神経(肘部)** | **肘伸展保持スプリント** |
| 手根管症候群 | 正中神経(手根管) | コックアップスプリント(手関節中間位) |
| 橈骨神経麻痺 | 橈骨神経 | 下垂手スプリント |
肘部管症候群では夜間の肘屈曲位が症状悪化要因のため、就寝時の肘伸展スプリントが有効。
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