第50回 作業療法士国家試験 午前 第9問
作業療法治療学第50回午前
第50回 作業療法士国家試験 午前 第9問(作業療法治療学)の正答は 1 です。知覚再教育は、閉眼で感覚に注意を向けて識別を学び直す訓練である。
問題
57歳の男性。視床出血後に表在感覚と深部感覚との障害を認める。運動麻痺は認めない。この患者に行う知覚再教育で誤っているのはどれか。
- 1. 開眼で代償させる。 ✓
- 2. 運動や動作は可能な限りゆっくり行う。
- 3. 15分程度の知覚再教育を一日に数回行う。
- 4. 識別素材を固定し、患側手を動かして識別させる。
- 5. 書字の際に、筆記具と手との接触箇所で筆記具の特徴を感じさせる。
正答:1番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 25%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:1番 — 開眼で代償させる。
知覚再教育は、閉眼で感覚に注意を向けて識別を学び直す訓練である。目で見て感覚を補う(代償させる)のは代償的な指導であり、再教育の方法としては誤りである。
【各選択肢の解説】
1. 開眼で代償させる。
❌ 誤り(=正答)。視覚で置き換えると感覚そのものに注意が向かず、識別の再学習にならない。正しくは閉眼で刺激を感じ取らせ、開眼して答えを確かめ、再び閉眼で感じ直すように、視覚は確認のためだけに使う。
❌ 誤り(=正答)。視覚で置き換えると感覚そのものに注意が向かず、識別の再学習にならない。正しくは閉眼で刺激を感じ取らせ、開眼して答えを確かめ、再び閉眼で感じ直すように、視覚は確認のためだけに使う。
2. 運動や動作は可能な限りゆっくり行う。
✅ 正しい。ゆっくり動かすと、皮膚や関節から入る感覚の変化に注意を向けやすく、感じた内容と動きを結びつけやすい。
✅ 正しい。ゆっくり動かすと、皮膚や関節から入る感覚の変化に注意を向けやすく、感じた内容と動きを結びつけやすい。
3. 15分程度の知覚再教育を一日に数回行う。
✅ 正しい。知覚再教育は注意の集中を要するので、短時間の練習を一日に何回か繰り返す形で行う。長時間続けると集中が保てない。
✅ 正しい。知覚再教育は注意の集中を要するので、短時間の練習を一日に何回か繰り返す形で行う。長時間続けると集中が保てない。
4. 識別素材を固定し、患側手を動かして識別させる。
✅ 正しい。手を動かして触れる能動的な触察(アクティブタッチ)は、受け身で触れられるより形や材質の識別に役立つ情報が多い。素材を固定すると、手の動きだけに注意を向けられる。
✅ 正しい。手を動かして触れる能動的な触察(アクティブタッチ)は、受け身で触れられるより形や材質の識別に役立つ情報が多い。素材を固定すると、手の動きだけに注意を向けられる。
5. 書字の際に、筆記具と手との接触箇所で筆記具の特徴を感じさせる。
✅ 正しい。日常の道具の操作の中で、手に触れる部分の太さ・材質・振動を感じ取らせることは、再教育で得た識別を生活の動作に結びつける練習になる。
✅ 正しい。日常の道具の操作の中で、手に触れる部分の太さ・材質・振動を感じ取らせることは、再教育で得た識別を生活の動作に結びつける練習になる。
【試験対策ポイント】
- 知覚再教育=閉眼で感じる→開眼で確かめる→閉眼で感じ直す(視覚は確認用)
- 代償的指導=視覚で見て危険を避けるなど、感覚の代わりを使う方法
- 能動的に手を動かして触れる・ゆっくり・短時間を頻回に
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