第50回 作業療法士国家試験 午前 第13問
作業療法治療学第50回午前
62歳の男性。閉塞性動脈硬化症。著しい感染を伴った下肢壊疽に対して大腿切断術が施行され短断端となった。糖尿病性末梢神経障害を合併している。この患者の術直後の断端管理で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. 断端の色調を観察する。
2. 断端の自動運動を行う。
3. 切断部の温熱療法を行う。
4. ギプスソケットを装着する。
5. 切断側股関節を外転位に保持する。
- 1. 断端の色調を観察する。 ✓
- 2. 断端の自動運動を行う。 ✓
- 3. 切断部の温熱療法を行う。
- 4. ギプスソケットを装着する。
- 5. 切断側股関節を外転位に保持する。
正答:1・2番
解説
# 第50回 第A013問 解説
⚠️ この問題は1番と2番が正答として処理されています。
■ 正答:1番・2番 — 断端の色調を観察する・断端の自動運動を行う
大腿切断術直後の断端管理では、創部の状態観察(色調・浮腫・感染徴候)と廃用予防のための自動運動が基本。糖尿病性末梢神経障害の合併があるため、感覚障害・循環障害への細心の配慮が必要。
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【各選択肢の解説】
1. 断端の色調を観察する。
✅ 正しい。術直後の断端管理において、虚血・感染・壊死の早期発見のために色調(蒼白・チアノーゼ・発赤)の観察は最優先事項。閉塞性動脈硬化症・糖尿病合併例では血流障害のリスクが特に高い。
2. 断端の自動運動を行う。
✅ 正しい。術後早期から断端の自動運動(股関節の屈伸・外転内転等)を行うことで廃用性萎縮・関節拘縮・静脈血栓を予防する。短断端であっても実施可能な範囲で行う。
3. 切断部の温熱療法を行う。
❌ 誤り。術直後の断端への温熱療法は、浮腫増大・感染リスク増加・循環障害悪化の可能性があり禁忌。糖尿病性末梢神経障害があり感覚鈍麻の状態では熱傷リスクも高い。
4. ギプスソケットを装着する。
❌ 誤り。ギプスソケット(即時義肢装着:IPOP)は適切な症例(感染なし・創部安定)では有用だが、本症例は「著しい感染を伴った壊疽」に対する切断であり、感染がある状態でのギプスソケット装着は禁忌。
5. 切断側股関節を外転位に保持する。
❌ 誤り。大腿切断後は股関節外転・屈曲拘縮が生じやすい(特に外転・屈曲方向への変形が問題)。外転位保持はこの拘縮を助長するため禁忌。股関節は中間位〜軽度伸展位で保持する。
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【試験対策ポイント】
大腿切断術後の断端管理の原則:
- **拘縮予防**:股関節外転・屈曲位を避け、**伸展・内転位保持**
- 断端観察:色調・浮腫・感染徴候の早期発見
- **自動運動**:廃用・拘縮・深部静脈血栓の予防
- 温熱療法・ギプスソケットは感染例には禁忌
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