第50回 作業療法士国家試験 午前 第16問
作業療法治療学第50回午前
第50回 作業療法士国家試験 午前 第16問(作業療法治療学)の正答は 2・3 です。休職したばかりのうつ病の急性期である。
問題
55歳の男性。うつ病。3か月前に昇格し研修部門の責任者となった。最近になり睡眠障害と気分の落ち込みとが出現した。職場では研修予定が立てられない、報告書の提出が遅れるなど仕事がこなせなくなった。心配した上司に勧められて精神科を受診し、休職することになった。この時点の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1. 楽しい体験を勧める。
- 2. 休息の重要性を伝える。 ✓
- 3. 作業活動時間は短くする。 ✓
- 4. 生活課題への取り組みを始める。
- 5. 能力向上のための課題を提供する。
正答:2・3番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 93.3%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2・3番 — 休息の重要性を伝える。・作業活動時間は短くする。
休職したばかりのうつ病の急性期である。この時期の作業療法は、休養をとることを保証し、負担を小さくすることが基本で、活動を広げたり能力を上げたりする段階ではない。
【各選択肢の解説】
1. 楽しい体験を勧める。
❌ 誤り。急性期は興味や喜びを感じにくく、楽しめない自分を責めて負担を増やすことがある。正しくは楽しさを求めず、休養を優先させる。
❌ 誤り。急性期は興味や喜びを感じにくく、楽しめない自分を責めて負担を増やすことがある。正しくは楽しさを求めず、休養を優先させる。
2. 休息の重要性を伝える。
✅ 正しい。うつ病の人は休むことに罪悪感をもちやすい。休むことが回復に必要な治療だと伝えると、安心して休養をとれるようになる。
✅ 正しい。うつ病の人は休むことに罪悪感をもちやすい。休むことが回復に必要な治療だと伝えると、安心して休養をとれるようになる。
3. 作業活動時間は短くする。
✅ 正しい。急性期は集中力と体力が落ちていて疲れやすい。短い時間にして疲労をためないようにし、終えられたという体験を積ませる。
✅ 正しい。急性期は集中力と体力が落ちていて疲れやすい。短い時間にして疲労をためないようにし、終えられたという体験を積ませる。
4. 生活課題への取り組みを始める。
❌ 誤り。家事や手続きなど生活の課題は負担が大きく、急性期には失敗体験になりやすい。正しくは症状が落ち着いた回復期に入ってから、少しずつ取り組む。
❌ 誤り。家事や手続きなど生活の課題は負担が大きく、急性期には失敗体験になりやすい。正しくは症状が落ち着いた回復期に入ってから、少しずつ取り組む。
5. 能力向上のための課題を提供する。
❌ 誤り。能力の向上をねらう課題は負荷が高く、うまくできないと自責感を強める。正しくは回復期の後半、復職の準備の段階で取り入れる。
❌ 誤り。能力の向上をねらう課題は負荷が高く、うまくできないと自責感を強める。正しくは回復期の後半、復職の準備の段階で取り入れる。
【試験対策ポイント】
| 時期 | 作業療法のねらい |
|---|---|
| 急性期 | 休養の保証・負担の少ない短時間の活動 |
| 回復期前半 | 生活リズムの安定・軽い活動の段階的な増加 |
| 回復期後半 | 生活課題・体力や作業能力の向上・復職準備 |
急性期の「励まし・能力向上・楽しみの押しつけ」は避ける。
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