第50回 作業療法士国家試験 午前 第36問
作業療法治療学第50回午前
Wallenberg症候群の嚥下障害への対応について誤っているのはどれか。
1. 病巣側への頸部回旋での直接訓練
2. 頸部伸展位での直接訓練
3. Shaker(シャキア)法
4. Mendelsohn手技
5. バルーン拡張法
- 1. 病巣側への頸部回旋での直接訓練
- 2. 頸部伸展位での直接訓練 ✓
- 3. Shaker(シャキア)法
- 4. Mendelsohn手技
- 5. バルーン拡張法
正答:2番
解説
# 第50回 第A036問 解説
■ 正答:2番 — 頸部伸展位での直接訓練
Wallenberg症候群(延髄外側症候群)の嚥下障害では、罹患側の咽頭収縮筋・声帯の麻痺による咽頭期障害が主体。**頸部伸展位は咽頭への食塊通過を促進する**反面、声門閉鎖が不十分なWallenberg症候群では誤嚥リスクが高まるため、**頸部伸展位での訓練は禁忌(誤り)**。
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【各選択肢の解説】
1. 病巣側への頸部回旋での直接訓練
❌ 誤りではない。Wallenberg症候群では病巣側(麻痺側)への頸部回旋により、麻痺側梨状窩が狭まり、健側咽頭に食塊が誘導されて安全な嚥下が可能になる。
2. 頸部伸展位での直接訓練
✅ (「誤っているのはどれか」の正答)頸部伸展位は咽頭への食塊落下を促進するが、Wallenberg症候群では声門閉鎖不全・片側咽頭麻痺のため、伸展位では誤嚥が増大する。正しいポジションは**頸部前屈位または中間位**。
3. Shaker(シャキア)法
❌ 誤りではない。シャキア法は舌骨上筋群・喉頭挙上筋の強化訓練(臥位での頭部挙上)で、Wallenberg症候群の嚥下障害改善に有効な間接訓練。
4. Mendelsohn手技
❌ 誤りではない。嚥下時に喉頭挙上を意識的に延長・保持することで食道入口部の開口を促すMendelsohn手技は、喉頭挙上不全を伴うWallenberg症候群に適応される。
5. バルーン拡張法
❌ 誤りではない。輪状咽頭筋の弛緩不全(食道入口部閉鎖)に対するバルーン拡張法はWallenberg症候群の嚥下障害(特に輪状咽頭筋の過緊張)に有効な治療手技。
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【試験対策ポイント】
Wallenberg症候群の嚥下障害:**咽頭期障害**が主体(輪状咽頭筋弛緩不全・片側咽頭麻痺・声門閉鎖不全)。代償肢位:**病巣側への頸部回旋・頸部前屈位**が有効。頸部伸展位は誤嚥増大のため禁忌。
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