第50回 作業療法士国家試験 午前 第38問
作業療法評価学第50回午前
脳卒中片麻痺患者(右片麻痺30名、左片麻痺30名)を対象に、自助具の使用について調査した。回答は右片麻痺患者で「使いやすい」13名、「使いにくい」17名、左片麻痺患者で「使いやすい」15名、「使いにくい」15名であった。麻痺側による回答の違いを統計学的に検定する方法はどれか。
1. t検定
2. χ²検定
3. 符号検定
4. Mann-Whitney検定
5. Wilcoxon符号付順位検定
- 1. t検定
- 2. χ²検定 ✓
- 3. 符号検定
- 4. Mann-Whitney検定
- 5. Wilcoxon符号付順位検定
正答:2番
解説
# 第50回 第A038問 解説
■ 正答:2番 — χ²検定
「右片麻痺・左片麻痺」という2群と「使いやすい・使いにくい」という2カテゴリーの**分割表データ(カテゴリカルデータ)**の独立性の検定には**χ²(カイ二乗)検定**が適切。
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【各選択肢の解説】
1. t検定
❌ 誤り。t検定は2群間の**平均値**の差を検定する。本データは「使いやすい・使いにくい」という名義尺度(カテゴリカル)データであり、平均値を計算できないためt検定は不適切。
2. χ²検定
✅ 正しい。2×2の分割表(麻痺側×使いやすさの評価)において、2群間の比率・頻度の差を検定するχ²検定が最適。名義尺度のカテゴリカルデータの比較に用いられる。
3. 符号検定
❌ 誤り。符号検定は対応のある2群の中央値比較(順序尺度データ)に用いる。本問は独立した2群のカテゴリカルデータの比較であり不適切。
4. Mann-Whitney検定
❌ 誤り。Mann-Whitney検定は独立した2群の順序尺度・連続量データの比較に用いる。カテゴリカルデータの比較には不適切。
5. Wilcoxon符号付順位検定
❌ 誤り。Wilcoxon符号付順位検定は対応のある2群の順序尺度データの比較に用いる(対応のあるt検定のノンパラメトリック版)。本問には不適切。
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【試験対策ポイント】
統計検定の使い分け:
| データの種類 | 検定法 |
|------------|--------|
| **名義尺度(カテゴリカル)の比較** | **χ²検定** |
| 2群の平均値比較(正規分布) | t検定 |
| 2群の順序データ比較(独立) | Mann-Whitney検定 |
| 対応ある2群の順序データ | Wilcoxon符号付順位検定 |
「使いやすい・使いにくいの比較(カテゴリカル)→**χ²検定**」はOT国試統計問題の定番。
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