OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午前 第42問

作業療法治療学第50回午前

第50回 作業療法士国家試験 午前 第42問(作業療法治療学)の正答は 5 です。認知症患者への作業課題は、残存機能で達成でき、失敗体験を与えないことが基本原則。

問題
認知症患者の作業課題で適切でないのはどれか。
  1. 1. 壊れにくい素材での課題
  2. 2. 道具を使わない課題
  3. 3. 少ない工程の課題
  4. 4. 短時間の課題
  5. 5. 精密な課題

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 精密な課題

認知症患者への作業課題は、残存機能で達成でき、失敗体験を与えないことが基本原則。精密な課題は細かい注意・集中・手先の巧緻性を要求し、認知機能・運動機能が低下した認知症患者には達成困難で失敗体験を与えやすいため不適切。


【各選択肢の解説】

1. 壊れにくい素材での課題
❌ 誤りではない。壊れやすい素材は事故・怪我リスクがあり、壊れにくい素材は安全性確保の観点から適切。
2. 道具を使わない課題
❌ 誤りではない。道具の安全な使用が困難な認知症患者には、道具を使わない(手作業中心の)課題が安全性の観点から適切。
3. 少ない工程の課題
❌ 誤りではない。工程数が少なく単純な課題は、記憶・注意・遂行機能が低下した認知症患者でも達成可能で、成功体験が得やすい。
4. 短時間の課題
❌ 誤りではない。集中力・持久力が低下している認知症患者には、短時間で完結する課題が疲弊を防ぎ達成感を得やすい。
5. 精密な課題
✅ (「適切でないのはどれか」の正答)精密な課題(細かい刺繍・精巧な工作等)は注意の集中・微細運動の精度・工程の記憶など高い認知・運動機能を要求する。認知症患者には達成困難で失敗感・自尊心低下のリスクが高い。

【試験対策ポイント】

認知症への作業課題選択の原則:簡単・短時間・少工程・安全・なじみのある課題。「Meaningful Activity(本人にとって意味ある・慣れ親しんだ活動)」も重要な選択基準。精密な課題・新規学習を要する課題・長時間課題は避ける。


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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