OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午前 第46問

作業療法治療学第50回午前

第50回 作業療法士国家試験 午前 第46問(作業療法治療学)の正答は 2 です。転換性障害(機能性神経症状症)は、心理的葛藤が身体症状(麻痺・けいれん・感覚障害等)として表れる障害。

問題
転換性障害による歩行障害のある患者への対応として適切なのはどれか。
  1. 1. 希死念慮に注意する。
  2. 2. 感情の言語化を促す。
  3. 3. 歩行障害の受容を促す。
  4. 4. 歩行機能への介入は行わない。
  5. 5. 葛藤と症状との関係を洞察させる。

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:2番 — 感情の言語化を促す

転換性障害(機能性神経症状症)は、心理的葛藤が身体症状(麻痺・けいれん・感覚障害等)として表れる障害。OTの基本対応は症状に直接介入するのではなく、感情・葛藤の言語的表現(言語化)を促すことで心理的側面へのアプローチを行うことが適切。


【各選択肢の解説】

1. 希死念慮に注意する。
❌ 誤り。希死念慮への注意は重要な安全管理だが、転換性障害への「対応として適切なもの」という文脈では最も重要な介入ではない。
2. 感情の言語化を促す。
✅ 正しい。転換性障害の心理療法的アプローチの核心は「言語化(verbalization)」。OT場面でも作業活動を通じて感情表現・言語化を促すことが治療的。身体症状として表れている葛藤を言葉として表現できるよう支援する。
3. 歩行障害の受容を促す。
❌ 誤り。転換性障害の歩行障害は器質的なものではなく心理的葛藤の表れであり、「障害の受容」を促すことは適切でない。受容ではなく葛藤の解消・言語化が目標。
4. 歩行機能への介入は行わない。
❌ 誤り。転換性障害でも適切な機能的アプローチ(理学療法・作業療法)は心理的介入と並行して行う場合がある。完全に介入しないわけではない。
5. 葛藤と症状との関係を洞察させる。
❌ 誤り。葛藤と症状の直接的な洞察(「あなたの麻痺はストレスによるものです」)は防衛機制を剥ぎ取ることになり、症状悪化のリスクがある。OT場面では直接的な洞察より感情の言語化を促す間接的アプローチが適切。

【試験対策ポイント】

転換性障害への対応原則:

1. 感情の言語化を促す(最重要)

2. 症状の直接的な否定・洞察の強制は避ける

3. 症状そのものへの執着を減らし、活動・役割・社会参加に焦点を当てる

4. 多職種(精神科医・心理士・OT)の連携

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク
\ この1問で終わりにしない /
作業療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第50回 全問一覧

▶ 作業療法治療学 の過去問一覧

スポンサーリンク